【スペイン・フラメンコ復興ニュース】フラメンコ才能コンクール久保田晴菜準優勝

©︎Kyoko Shikaze

セビージャ留学中の久保田晴菜さんが、30歳以下を対象としたフラメンコ才能コンクールで準優勝しました。

このコンクールはセビージャでフラメンコの総合学校を運営するクリスティーナ・ヘーレン財団が主催するもので、カンテ、ギター(伴奏)、そして舞踊の3部門があり、ビデオ予選で選ばれた者たちが、セビージャの学校の中にある劇場での決勝に臨みました。今年は例年よりも参加者が多かったそうですが、カンテの決勝は7月13日でヘレスのマヌエル・デ ・カンタローテが、7月16日に行われた伴奏ギターはセビージャのマヌエル・エレーラが、そして7月21日の舞踊部門ではグラナダ 出身のイレネ・ルエダが優勝しました。

決勝の会場となった学校内にあるトリアーナ・フラメンコ劇場は、座席と座席の間が十分に間隔を取って配置され、普段の半分以下に席数が減らされているほか、入場時は靴底の消毒用の玄関マットがあり、非接触型の体温計での体温確認もされ、マスクももちろん必須(アンダルシアでは現在、公共の場でのマスクは義務でしていないと罰金もあります)。感染対策は十分にされていました。

舞踊の決勝では課題曲ソレアともう1曲自由曲を踊るというものでしたが、トップバッターだった久保田さんはバタ・デ ・コーラとマントンのアレグリアスで華やかに、そしてコンクール後半で踊ったソレアもドラマチックで見事でした。優勝したイレネはラファエル・アマルゴのグループで来日したこともある人。3位のルシア・フェルナンデスはセビージャの人で、来年財団の学校で学ぶ奨学金をも受賞しました。

左から2位の久保田さん、3位のルシア・フェルナンデス、優勝のイレネ・ルエダ©︎Fundacion Cristina Heeren
ソレアを踊る久保田さん©︎Kyoko Shikaze

久保田さん、おめでとうございます。

関連記事

ページ上部へ戻る