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☆☆結果/審査員講評発表☆☆第1回日本フラメンコアワード
- 2021/12/21
- フラメンコ2030情報
出場者全22組(キッズ部門6組、ソロ/パレハ部門6組、群舞部門10組)
皆様ありがとうございました。
お待たせしました、結果発表です!
出場者
https://flamenco2030.com/award-actor/
審査員
https://flamenco2030.com/award-shinsain/
審査方法
・各審査員は全動画をリモートにて視聴し、技術点(5点満点)、表現/構成点(5点満点)、衣装・小物のアレンジ点(3点満点)を採点します。(13点満点)
・技術点:演技に対しフラメンコの要素・基礎技術を審査します。
・表現/構成点:曲に合わせた振り付け・表現および、構成のアイデアを審査します。
・衣装・小物のアレンジ点:衣装、小物が演技にマッチしているかを審査します。
・審査対象が生徒だったり先生だったり、関係性が濃い場合は、その審査員は審査しません。(今回該当はありませんでした。)
・審査は、審査員の上位1名の点数と、下位1名の点数をカットした上で、各審査員の合計得点を審査人数で割り平均得点を算出します。
・部門ごとに点数の基準が異なることをご了承ください。(部門内の点数の基準は同一とします。)
目次
◎第1回日本フラメンコアワード最優秀賞
キッズ部門
エントリーNo.6 幸田 愛子(こうだ あいこ)10歳
得点:10.67点
・稲田進
技術点:3点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・志風恭子
技術点:3.5点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・Francisco Morales “El Pulga”
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・ゆきこ
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
ソロ/パレハ部門
エントリーNo.9 朝岡 希代(あさおか きよ)
得点:10.83点
・稲田進
技術点:3点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・志風恭子
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・Francisco Morales “El Pulga”
技術点:3.5点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:1点
・ゆきこ
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
群舞部門
エントリーNo.22 棘の多い薔薇たち〜Rosas Espinosas 本田 恵美(ほんだ えみ)、荻村 真知子(おぎむら まちこ)、松田 知也(まつだ ともや)
得点:11.33点
・稲田進
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・志風恭子
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:4点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・Francisco Morales “El Pulga”
技術点:4点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:1点
・ゆきこ
技術点:4点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:2点
◎第1回日本フラメンコアワード優秀賞
キッズ部門
エントリーNo.2 柳 諭志(やなぎ さとし)10歳
得点:9.75点
・稲田進
技術点:3点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:3.5点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・平富恵
技術点:3.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・志風恭子
技術点:3点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:3.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:4.5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・Francisco Morales “El Pulga”
技術点:2点、表現/構成点:2点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・ゆきこ
技術点:4点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
ソロ/パレハ部門
エントリーNo.10 Pareja de 10 años 岡田 麻里(おかだ まり)、高木 亮太(たかぎ りょうた)
得点:10.5点
・稲田進
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・志風恭子
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・Francisco Morales “El Pulga”
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・ゆきこ
技術点:4点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:2点
群舞部門
エントリーNo.16 Dama divertida(楽しい女性) 島倉 朋子(しまくら ともこ)、島村 祐子(しまむら ゆうこ)、岡田 麻里(おかだ まり)
得点:11点
・稲田進
技術点:3点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・志風恭子
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・タマラ
技術点:4点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:4点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・Francisco Morales “El Pulga”
技術点:4.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・ゆきこ
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:2点
◎審査員講評(全出場者)
キッズ部門(6チーム)
エントリーNo.1 Luna y Campana(動画エントリー)
●星野 月海(ほしの るな) 9歳
●丹野 寿々(たんの すず) 9歳
稲田進
【評価ポイント】アップからの始まりが可愛らしくて、和やかな気持ちになりました。ファルダの使い方も〇です。シメの時の笑顔がとてもよかったです。衣装は、上半身に付いているフレコがアクセントになっていておちゃめな感じが好印象でした。 【改善ポイント】指の動きと、膝のクッションが入るとなお良いかと思います。ブエルタの時は、全ての景色を見ずに、顔を残して回りましょう。
梶山彩沙
しっかりと動きや方向を覚えて2人で練習した様子が見えました!最初は緊張してたかな?と思いましたが曲間に顔を見合わせた時の自然な笑顔が良かったです。難しい振り付けを踊っている時も2人で踊って楽しい気持ちと音楽を感じて楽しい気持ちでいっぱいになれるようこれからも沢山練習して頑張ってください!
平富恵
とても美しい二人。セビジャーナスの難しさに、一生懸命取り組む姿勢、その真面目さがとても好印象でした。正面向きの時は、少し緊張の様子でしたが、組んだときに時折見せる笑顔は、とても良いと思いました。踊りにとって表情はとても大切なことです。これからは、そのことにも気をつけてみてください。また、身体の中心(おなかに)力が入るように意識ができると、もっとしっかり足が踏めるようになると思います。またブラソや踊りの基礎を磨いてください。ブレない軸が生まれ、踊ることがもっと楽しく好きになると思います。さらに成長した姿を楽しみにしています。
志風恭子
最初、カメラの前で二人でにっこりしているのがとても可愛い。プロフィール写真もその時のものというのも効果的ですね。白とピンクの段々の上水色の花柄のオーバードレスみたいな感じのオリジナル感溢れるお揃いの衣装。正面向いて一番、向かい合ってパレハで二番。正確にきちんと踊ろうという努力が見えます。真面目によく頑張っています。同じように踊っていてもすでにそれぞれちょっとずつ個性があるのが面白いですね。最後の笑顔も可愛いので、今度はもっとずっと踊っている間ニコニコできるようになったら最高だと思います。
タマラ
お二人の顔のアップからの始まり。とても可愛らしくオープニングにふさわしい作品。1番から4番までのそれぞれの構成も、お二人で頑張っている様子がとても微笑ましいです。髪飾りと胸元と裾のピンク色の差し色も効いていますね。またお二人で踊っている姿を是非見せてくださいね。
永田健
プロフィール写真から、映像への切替(顔アップから始まる)が意外で面白かったです。丁寧に振り付けを踊っている様子が伝わってきました。ただ一方でそのせいか少し表情や踊りが硬くなってしまったかもしれません。最後に間違えた時に見せた素の表情がよかったりします。のびやかに踊っている様子も一度見てみたいですね
Francisco Morales “El Pulga”
出場するために二人でたくさん練習したと思います。よく振りを覚えていましたし、二人で合わせようとする努力も見られました。今回は厳しい評価になっていますが、これから次の点に気をつけて、もっといっぱい練習すればもっともっと上手になります。1)セビジャーナスはお祭りで踊る曲です。もっと楽しそうに笑顔で踊ってください。表情が硬いのが残念でした。2)今は難しいと思いますが、先生に習った振りの通りに動いているだけでは、自然な動きになりません。その振りを楽しみにながら踊ることが大切です。3)衣装もフリルや水玉のついているもののほうが、セビージャのフェリアの感じが出ます。頑張って練習を続けてください。
ゆきこ
踊り始める前のはにかんだような笑顔がとてもかわいらしいです。きらびやかな衣装の子供たちが集まるセビリアの春祭り、そんな素敵なお祭りの始まりを予感させます。途中、緊張してしまったか表情が硬くなってしまったのがちょっと残念です。ステップは力強く、高らかな音をたててとてもきれい。姿勢はまっすぐにのびていて、子供らしいしなやかな柔らかさがあります。自信をもって楽しみながら、これからもずっと踊ってください。
エントリーNo.2(動画エントリー)
●柳 諭志(やなぎ さとし)10歳
稲田進
【評価ポイント】キッズの中で唯一かかと回転ができていました。また、始まりの時のコントラのパルマが安定して入っていました。凛々しい表情、帽子とパニュエロ、ジャケットの扱い方が、男性らしくてよかったです。男性の踊り手は圧倒的に少ないのでこれからも頑張ってください。 【改善ポイント】パソデセビジャーナスの時に顔を左右に切りすぎているので、振らないようにするとせわしない感じがなくなります。足もずっと強いので、アセントを意識してみて下さい。
梶山彩沙
pitosやpalma での音遊びや、強い首の動きなど男の子ならではの踊り方がとても良いと思いました!かっこいい座り姿からのスタート、帽子やパニュエロ使いにもこだわってましたね。椅子からの立ち上がり方や、帽子の置き方をもう一つ研究してみると更に良くなると思います。日本にはまだまだ少ない男の踊り手、いいものを沢山見て聞いて頑張ってください。
平富恵
冒頭のパルマと足打ちのコントラなど力強さがあり、見応えがありました。帽子や、スカーフなど小物使いなど難しいことにもチャレンジしていたことがとても良かったと思います。自分自身のセビジャーナスという一つの世界が確立されていたことが素晴らしいと思いました。今後は、回転の際の軸がブレないように、なるべく最後まで顔は正面に残して一気に回すとことを心がけて下さい。また、身体の斜めのポジションが少ないように感じたので、そこをしっかり意識できると、さらに魅せられる踊りになっていくと思います。期待しています。
志風恭子
男の子の参加、嬉しい限りです。コルドベス被って椅子に座ってて下向いているところなど、ちゃんとイメージがあってやっている感じ。かっこいい男らしさを目指しているのがよくわかります。目力あり、メリハリつけて踊る感じもいいですね。ただ男性は手首そんなに回さない方がいいかなと思いました。パニュエロ使ったりと工夫もなかなか。キリッとした表情もいいけれどちょこっと笑顔見せてくれるなど、変化つけるともっといいかも。セビージャの子供セビジャーナスのコンクールにも出られそう。衣装、普通のスーツぽいけど、そのままフェリアいけますね。
タマラ
キレがあって、とても凛々しいです。10歳でありながら、セビジャーナスを踊ることにテーマを持っていること、「こう踊りたい」という意志がはっきりと伝わっていることが素晴らしいです。パルマやピトを取り入れたり、ジャケットを振付に使ったり、帽子やスカーフなどの小物もとてもよく考えられています。曲の捉え方もしっかりしていてフラメンコらしさが出ていると思います。男性の踊り手は少ないので、これからも頑張って欲しいです。
永田健
去年公演で見かけた時からまた一段と成長していて嬉しく思いました。テーマを決めて、表現したい気持ちが強くでていてとても良かったです。男性なのでパソ・デ・セビジャーナスの時に足がやや内股(パラレル)なので、クロスしてマルカールするとより男性っぽい力強さが出てくると思います。また成長を見れるのを楽しみにしています。
Francisco Morales “El Pulga”
いっぱい練習して参加されたと思います。上手に踊れていますし、ブラソの動かし方や足の踏み方など基本的なテクニカは身についていると思います。残念だったのは、全体的に動きが硬く機械的に見えてしまうことです。特に頭の動かし方が不自然でした。パルマの音ももう少し練習するともっといい音が出せるようになると思います。セビジャーナスはお祭りの曲なので、振りを覚えたら後は、それを楽しみながら踊ることが大切です。衣装はセビージャのフェリアのお祭りの衣装らしくとても良かったです。これからも練習を続けると、もっともっと上達できる素養があると思います。これからも、頑張って練習を続けてください。
ゆきこ
コルベドスをかぶり、さっと立ち上がる。踊りの始まりが、きりっと空気を引き締めて、ぐっと観客の目を引きつけてくれます。高くかかげた腕も力強く、かっこいい。頭を動かす角度がよく、さっと振り向いた顔には、はっとさせられます。自分の体のなかでリズムの切り替えがはっきりしているんでしょうね。鳥の求愛ダンスをモチーフにした構成とのこと、充分にその雰囲気をかもしだしてます。踊りを楽しんでいる姿勢が伝わります。
エントリーNo.3 Para Siemple(永遠に)(動画エントリー)
●小原 永遠(こばら とわ) 8歳
●清水 天女(しみず あまな) 9歳
●原田 理瑚(はらだ りこ) 8歳
稲田進
【評価ポイント】3人のフォーメーションは難しいですが、よくまとまっていたと思います。回転も揃っていたし、笑顔が可愛らしかったです。衣装は、黒をベースにシックな印象が大人っぽくてよかったです。 【改善ポイント】立ち位置の点で、センターがずれたり、前が2人の時に後ろの人と少し被っていたので、バミリや目印を決めてあげるとなお良かったかと思います。
梶山彩沙
各番の準備の時にちょいっと出す足がかわいい!難しい移動やフォーメーションもしっかり覚えて頑張っていました。エプロンとピキージョの感じも可愛らしかったです!次回はエプロンを使った動きのアレンジなどを研究してみてもいいかもしれませんね。最後のポーズは3人とも堂々としていました!
平富恵
セビジャーナスは振りだけでも難しいですが、3人とも振付がしっかり身体の中に入っている安定感がありました。3人で様々な変化のあるフォーメーションで踊っていたことが印象的でした。足をしっかり踏んで、所々笑顔で頑張っていたところが大変良かったです。手首が柔らかく動いているところもとても素晴らしいと思いました。3人で組むとバリエーションが増え、さらに難しさが増しますが、とてもしっかり踊っていました。これからは、背中や腕をもっと伸ばして踊ってみてください。きっともっと素敵な踊りになると思います。
志風恭子
カナステーラ、籠を編んで売るのを仕事にしているヒターナさん風の、シージョとエプロンの衣装の三人。髪まとめている子とざんばらがいるのもカナステーラ風。仲良しなのかな、踊るのが楽しいと思っている感じが出ています。フラメンコを学ぶのは難しい、でも踊るのは楽しい。ちゃんと覚えて楽しくなってきたところかな。パレハで踊る時もちゃんと顔見て踊っているし、一人で踊っている子も笑顔なのがとてもいいです。同じように習っているはずなのにブラソとかちょこっとずつ個性が出てくるのも面白いですね。
タマラ
元気いっぱいに踊る3人の様子がとても可愛らしいです。何回か入っている首を切り替える振付もとても可愛いです。エプロンとシージョを使った衣装も統一性があり良かったですが、シージョは肩でとめてあげると良かったかもしれません。今後、さらに舞踊の基礎を磨いて、また3人で踊っている姿を見たいです。チーム名通り、これからも3人仲良くフラメンコを続けて欲しいです。
永田健
仲良し3人組が踊っている姿が微笑ましく、一生懸命さと楽しさが両方伝わってくる踊りでした。構成もしっかり練習したんだろうな、と伝わってきます。撮影で見かけた時はまだ走り回っていたのに、しっかりした群舞を見せてもらい、楽しかったです。
Francisco Morales “El Pulga”
3人でたくさん練習したと思います。一番良かったのは、みんな笑顔で踊ろうとしていることでした。セビジャーナスはお祭りの曲ですから、楽しく踊ることが一番大切です。まだ始めたばかりのお子さん達なので、これから楽しみながら練習を重ねればどんどん上達していくと思います。次のことに気をつけて、練習してみてください。1)3人で一緒に踊るときにはみんなでタイミングを合わせることが大切です。2)ブエルタの後でバランスを崩していることが多くみられます。3)衣装もフリルや水玉のついているもののほうが、セビージャのフェリアの感じが出ます。頑張って練習を続けてください。
ゆきこ
腕から上半身の身体ののびがよく、踊りが大きく見えます。ふわふわと軽く踊っているように見えるのに、止まるところは止まっていて、びしっと決まる。ときおり表情がやわらかくなり、得意なんだろうなと思うところがしばしばあります。3人がそれぞれに踊りの個性をもっていて、ひとりひとりに目がいきます。ばらばらなようにみえるのに、うまいことまとまっています。そういったところに仲のよさそうな雰囲気が伝わってきます。
エントリーNo.4 チームワークdeセビジャーナス(動画エントリー)
●川口 夕璃(かわぐち ゆうり) 8歳
●楠木 幸奈(くすのき ゆきな) 8歳
●平井 彩恵子(ひらい さえこ) 10歳
稲田進
【評価ポイント】元気いっぱいでとても楽しいセビジャーナスでした。フォーメーションも良く3人が楽しんでいるのが伝わりました。入れ替わりでパルマをたたき合うところも良かったですし、衣装も可愛らしかったです。 【改善ポイント】指の動きがつくともっと良いと思います。また、3番の足がはしっていたので音をよくきいて打ちましょう。
梶山彩沙
元気いっぱい!最後は方向間違えちゃったかな?それもご愛嬌可愛かったです。胸のまんなかから思いっきり腕を広げて踊っているのがとても良いです。時に楽しくなりすぎてしまってリズムが怪しくなってしまうことは要注意。でもまずは元気の良さが一番なのでそれはそのまま続けて、足を打つときはリズムにも気をつけながら頑張ってください。
平富恵
元気があって、フラメンコらしいセビジャーナスでした。安定感があり、とてもよく踊ることができていました。構成は、シンプルながら、見ている人が、パルマを叩きながら、ハレオをかけ、雰囲気が出ていました。なんと言っても、力強く、踊り自体が上手でした。衣装もそれぞれが似合っていて、特に髪型がかわいいのが良かったです。見ているだけで、楽しい気分になりました。足打ちでリズムがずれてしまうところがあり、それは今後の努力目標として頑張ってください。
志風恭子
こちらも女の子三人。昔風のフェリア衣装にマンティージャ風のベールをかぶった子、今風のフェリア衣装、カナステーラ風と、三人三様のお衣装。お揃いもいいけどこうやって変化つけているのもいいですね。実際のフェリアもいろんな衣装の人がいるのでその意味でもよりフェリアっぽいパフォーマンスと言えるかも。ゆっくりではなく、通常のスピードの曲というのもいいですね。楽しそう。四番でパルマ、裏もうってるのにはびっくりしました。実はかなりのキャリア?なのではないかと思いました。最後の笑顔、最高です。やりきったね。輝いています。
タマラ
元気いっぱいの3人組。姿勢が良くて、場所の入れ替わりや、足の打ち方も良いと思います。3番の足の掛け合いのところは、後半走ってしまったので、最後まで落ち着いて出来るとなお良かったですね。4番のパルマをしながら回るところは、キッズグループでありながらコントラも入っていて感心しました。それぞれ違った衣装を着ていましたが、背景も含めて、融合されていてとても良かったです。
永田健
とても勢いがある踊りで、子どもらしいかわいらしさの中に少し大人っぽさも交じっているのが印象的でした。踊りも衣装も3人とも個性が違って、4番まであっという間に楽しく終わった感じです。2番の腕を組んで回るのも、「2番が好き」という気持ちが出ててよかったです。
Francisco Morales “El Pulga”
振りを覚えて3人で順番にペアを組んで踊るために、たくさん練習したと思います。楽しそうに踊れているのがとても良かったです。セビジャーナスはお祭りの曲なので、みなさんのように早いテンポの曲でで踊るのがいいです。衣装もフェリアらしい衣装でした。(ただ、セビージャでは頭のベールは使いません)。次の点に気をつけて、これからもっと練習を重ねて上手になって欲しいと思います。1)動きが大きすぎると不自然に見えます。2)ブラソやマノをもっと自然に動かしたほうがいいです。3)リズムに合わせたパルマの叩き方を練習してください。頑張って練習を続けてください。
ゆきこ
比較的早いリズムですが、さくさくとした踊りはきれがよいです。マドリードの街中で踊ってる子供ってこんな感じだったなとふと思い出しました。ひとりひとりばらばらに踊ってるのかと思ったら、2番でしっかり腕を組んでたりしていて仲がよさそう。2番が好きという前振りがありましたね。緊張がほぐれてきた終盤あたりではとても楽しそうな感じが伝わってきます。最後の決めでみられた笑顔がとてもチャーミングですね。
エントリーNo.5(動画エントリー)
●加登 旺生(かど おうせい) 10歳
●楠木 愛海(くすのき まなみ) 10歳
●長野 友香(ながの ともか) 11歳
稲田進
【評価ポイント】フラメンコの衣装ではなく学生服でセビジャーナスを踊られていて、新しいですね。歌が入っていない選曲と学生服とのコントラストが独特でした。4番で男性が入ることでエンディングに向かって盛り上がる感じでしたね。短期間で覚えられてよく踊れていたと思います。 【改善ポイント】スカートの丈は、校則を守りましょう!手も足も直線的になりがちだったので、特にキメのポーズの時に肘を張った方がかっこよく見えると思います。衣装を着て踊っているところも見てみたいですね。
梶山彩沙
制服姿に黒板、オリジナリティー溢れてます!あえて歌のないセビジャーナスでしたが、3人ともしっかり安定したリズム感でした。手首、指先にもっと表情があると良いと思います!特に女性の踊りにはとても重要な要素なので頑張ってみてください。うしろに書いてある通りいつまでもFlamenco Love♡の気持ちを大切に!!
平富恵
学生服でリズムだけで踊るセビジャーナス。シンプルで、現代感覚にあふれていました。くるりと回ったときに短いスカートがフワッとするのが、面白かったです。踊りは、安定していたので、3人でもっといろんな構成を演出してみても面白かったかもしれませんね!今後に期待です。とても個性的なグループでした。他の踊りはどんな感じで踊るのか興味が湧きました。もう少し舞踊基礎(ポジションや腕の通り道、回転など)を磨いたならば、もっともっとよくなると思います。
志風恭子
10歳だというのだけどみんなとても大人っぽい。制服風の白ブラウスにミニスカート、青いタイ、靴下裸足という衣装、なんかアニメの中から抜け出たみたい。踊っている場所は学校なのでしょうか?黒板にオレフラメンコの文字があるのもいいですね。休み時間に踊っている感じでいいなあ。一人ずつ踊って、パレハで踊って最後は男子も登場してという構成も良いです。四番の、男子のポーズとかもフラメンコの男性の典型的なポーズを入れるなど工夫していますね。こんだけ踊れたらフェリアにきても引っ張りだこだよ。パルマも上手。
タマラ
制服のような衣装でのセビジャーナス。そのせいか年齢よりも大人びて見えます。歌のないリズムだけのセビジャーナス、フラメンコシューズも履いていませんが、セビジャーナスのリズムをよく体現出来ていたと思います。みなさんダイナミックな動きなので、フラメンコ舞踊の基礎を身に付けて、衣装で踊っている姿も見てみたいです。
永田健
放課後に踊った感が、新鮮で面白かったです。フラメンコというと特殊な踊り、というイメージが強いですが、これをみたら学校の他の子たちも踊ってみたくなるかも、と思わせてくれるような映像でした。荒削りながらも勢いで踊りきったのが良かったと思います。加登君の回転が速い!
Francisco Morales “El Pulga”
みんなで振りを考えて踊っていたと思います。この評価はセビージャのフェリアで踊るセビジャーナスを基本にして評価しているので、みなさんが目指していたものとは少し観点が異なるかもしれませんが、学校の制服で歌もギターも入っていないリズムだけのセビジャーナスでは寂しい感じがします。振りだけでなく、フラメンコの基礎である、ブエルタやブラソの動かし方、パルマの打ち方など基本的なところをもう少し練習していけば、みなさんの創作フラメンコももっとよくなると思います。頑張って練習を続けてください。
ゆきこ
手足がよくのび、体を大きく使っているのびやかな踊りがとても楽しい。チョークをつかって手書きで書いた黒板をつかった背景と、セーラー服の衣装で学生さんらしい生活が垣間見えます。こういった情景は、日本のアニメの世界を思い起こさせるので、海外に発信したとしても好評を受けるのではないかと思います。ギターなし歌なし、拍子だけの構成は観客の好みの問題ですが、好き嫌いが大きく分かれてしまうかもしれません。
エントリーNo.6(動画エントリー)
●幸田 愛子(こうだ あいこ) 10歳
稲田進
【評価ポイント】回転も速いですし、キッズなのにしっかりと身体もつかえていたと思います。まとまりの良いセビジャーナスでした。後半のマントンのようなシージョの使い方もよかったです。 【改善ポイント】3番と4番はよかったですが、1番と2番は、パソデセビジャーナスとキメのポーズの時に肘か落ちているのが少し気になりました。シージョを投げた後の処理も考えてみては。
梶山彩沙
フラメンカ!踊るための体がしっかり出来上がっていることと、おそらく既に自分の好きなフラメンコが分かっている点が10歳にしておそるべし!足の打ち方も少しでしたがとてもしっかりしている印象を受けました。素晴らしいフラメンカになる予感、いいものを沢山見て聞いて自分の好きなフラメンコを追い掛けていっぱい研究と練習を重ねてください。
平富恵
雰囲気もあり、踊り自体が確立されていてとても見応えがありました。途中、しかりとサパテアードを踏み、また回転にもキレがありました。全体的に勢いがあり、素晴らしかったです。最後のポーズの後に、可愛らしい笑顔が見られ、踊っている間の表情とのコントラストが面白かったです。踊りを踊る際にも、そのような表情の豊かさを加えたらさらに良くなるでしょう。他の踊りも見たいと思いました。シージョを外して、衣装の雰囲気を変えたり、マントンを回したりした時に、そういうアイテムを丁寧に手放す工夫をすると全体がエレガントになると思います。踊りの基礎をさらに磨いてください。今後の活躍を期待しています。
志風恭子
こちらも10歳だというのだけど本当?キッズなの?というくらい大人っぽいです。下からあおって撮影しているせいもあるのかな? カメラアングルから飛び出てしまいそうな迫力。イメージしたのは映画『セビジャーナス』のマヌエラ・カラスコかしらん。よくこなれているしフラメンカ。ただ最初に羽織ってるマントンがずれているのはだらしなく見えちゃうんじゃないかなあ。体に回して織り込むとか方法はあったはず。放り投げるために肩にかけてたのかな。マントンやスカートの取り方とかもうちょっと丁寧に扱うとよりエレガントだと思います。
タマラ
WEBフェス参加時から更に成長されて、10歳にして確立されたものを感じます。日本にこんなお子さんがいることがとても嬉しいですし、将来が楽しみです。最後のポーズの後に思わず出た笑顔もとても可愛いかったです。
永田健
大人顔負けの表現力とテクニカで素晴らしいの一言です。パソ・デ・セビジャーナスの上半身がとても美しい。最後にマントンと取ったと思ったら思い切り飛ばすのも良いですね。
Francisco Morales “El Pulga”
基本的なテクニカが身についており、踊っている姿もとても綺麗で、ブエルタやブラソの動かし方もよく練習できています。マントンの基本的な動かし方もマスターできていて、綺麗に動かせていました。マントンを投げ捨てる時の潔さも心地いいものでした。衣装もよく似合っていましたが、セビージャのフェリアの衣装は裾にフリルの段がついていて水玉模様がついていることが多いです。マノを動かすときに指の動きも一緒にコントロールできようになるといいと思います。これからも練習を続けていけば、素敵なフラメンコダンサーになれると思います。頑張ってください。
ゆきこ
なにより表情の豊かさがたいへん良い。腕のつかいかた、背中のつかいかた、柔らかく体をつかっての表現力に力があります。重心が下にあるのでみていてちゃんと重鎮感があります。決めのポーズもしっかり自分を意識しているのがわかります。フラメンコがとても好きなんですね。個人的な意見ですが、ほかの曲種を踊っているのを観たいです。上手に踊ろうとする技術上達の練習ばかりでなく、いろいろな表現力を身につけてほしいです。
◎ソロ/パレハ部門(6チーム)
エントリーNo.7(動画エントリー)
●又村 彩恵子(またむら さえこ)
稲田進
【評価ポイント】夕日をバックに、屋上でセビジャーナス。あたたかい感じがしました。衣装もボリュームがあり素敵でした。ブラソも綺麗につかえていますし、女性らしい踊りだったと思います。 【改善ポイント】ボディーワークも良いので、ゆっくりとした動きと速い動きのメリハリがつくとなお良かったかと思います。
梶山彩沙
綺麗な西日をバックに大人の余裕を感じさせるゆったりした動きが印象的でした。上半身の使い方、特に手の動きはとても綺麗だと思うので、あとはブエルタの際の首の動きや内股にならないことを少し気にかけてみると更にグッと良くなると思いました。アシンメトリーのスカートも素敵でした。
平富恵
まずは、冒頭に、そして最後もお辞儀で、しっとりと大人の雰囲気でまとめていました。風や太陽などの自然を味方に踊るセビジャーナスは、朗らかな印象でした。手首の動きがきれいでした。途中、顔の表情に変化をつけられたのなら、もっと世界が広がるように思いました。パソ・デ・セビジャーナスやその他のステップに斜めの顔の向き(視線)が加わると、さらに豊かさが出てくると思います。テンポのゆったりした音楽で踊っている間に、太陽の位置が徐々に変わり、自然の照明の変化という演出も見事でした。
志風恭子
太陽が当たる屋上のようなところが舞台ですが、もうほんとそのままでフェリアに行けるような衣装、髪型、頭につけた花、アクセサリー、シージョ、シージョどめ、靴に至るまで完璧な装い。しっかり色もコーディネートしているという感じです。衣装やアクセサリーなどの組み合わせも、踊りを見せるときには大切なポイントだと思います。ここで踊っているのはストレートな基本のセビジャーナス。きちんとした感じです。風の音が臨場感。あえて欲を言えば一人ならでの見せるポイント欲しかったかも。ポーズの時のマノ綺麗。最初と最後のお辞儀がいいですね。
タマラ
太陽の光と風の音という自然を味方にし、ゆったりとしたセビジャーナスを女性らしく踊っていてとても素敵です。屋外で踊りづらかったこともあると思いますが、ゆったりした動きの中にキレが見えるとなお良かったと思います。時々内股になるところが気になりました。踊り始めと終わりのお辞儀が印象的です。是非これからもご自分のペースで踊り続けて欲しいです。
永田健
セビジャーナスへの想いが伝わってきます。空を見上げるような胸から顔の角度もよかったです。回転、パソデセビジャーナスからの回転の時に軸足が内股のために周りにくそうなのが目立ってしまうので内股矯正は大変かと思いますが、直せばだいぶよくなると思います。
Francisco Morales “El Pulga”
基本的なテクニカは身についていますし、振りも覚えられていますが、遅いテンポのセビジャーナスを選ばれるのであれば、振りを追うだけでなく、もっと体やマノやブラソを使った表現力が必要になります。また、全体を通して下を向いていることが多く、表情も変わらない様子が残念でした。踊りとは直接関係ありませんが、録画の途中に風の音や靴底を引きずる時の音、また太陽の逆光で表情が見えにくかったり、せっかくの衣装の色が光で飛んでしまっていたのも残念でした。
ゆきこ
屋外で、風の音と沈む夕陽を背景として気合の入ったセビジャーナスです。指先の滑らかな動きと、しっかり大地を踏みしめる足の位置と、ひとつひとつの動作に意識された踊り手の思いが伝わってきます。春祭りのお祭りモードで楽しむための踊りというより、なにか強い思いに突き動かされている踊りです。ゆったりしたリズムなので、逆光があっても顔の表情が読み取れ、踊り手からのはっきりしたメッセージが伝わります。
エントリーNo.8(ライブエントリー)
●今城 直子(いまじょう なおこ)
稲田進
【評価ポイント】金色の衣装がゴージャスで素敵でした。また、アバニコとマントンを使って楽しそうに踊られている姿がとても印象的でした。フラメンコは年を重ねるごとに深みが増していきます。これからも続けていってください。 【改善ポイント】アバニコをしまう時や、マントンを取りに行く時に素になりがちなので、小物の出し入れの時も音楽を聴くことを意識してみて下さい。
梶山彩沙
ゴールドの衣装がよくお似合いでした。色々と工夫されてましたが個人的には3番が重みを感じさせるフラメンコ要素を感じ素敵だなと思いました。マントンが引っかかってしまうなどのアクシデントもありましたが最後には笑顔でポーズを決められていたのが良かったです。
平富恵
ゆったりとしたセビジャーナス。笑顔がとても印象的でした。ご本人はたくさん間違えてしまったと仰っいましたが、音楽をよく把握し、踊りを全うすることができとても良かったと思います。様々なアイテムを使っていましたが、特に最後のマントンが興味深かったです。マントンが、ひっかかりそうになったことをうまくリカバーしているところに、積年の努力が現れていました。見る側に、セビジャーナスや踊りの楽しみ方を教えてくださる一つの素晴らしい事例だと感じました。今後もずっと踊りを楽しんでください。
志風恭子
今日一人目のライブ参加。床にマントンを広げ、金色の衣装。髪に下の方に紫のバラ。後ろ向きで始まり、ゆったりと踊ります。セビジャーナスに限らず、フラメンコはそれぞれのペースで踊れるのが魅力ですね。リズムや曲調にのって自由に羽ばたけます。セビジャーナスには決まった振り付けがありますが、実は絶対にこれをやらなくちゃというのは、二人で踊る時のパサーダすれ違うところと終わりのポーズくらい。動き少なめで気持ちたっぷり踊るという表現も全然ありです。最後の笑顔がいいですね。二番でアバニコ使いますが、マントンと同じように、後ろの椅子の上にでも置いて、胸元に入れる必要はないかも。
タマラ
衣装、アバニコ、マントンをゴールドと赤で統一され、大変美しかったです。ゆったりとした曲調に乗せるような体の動き、3番のシメはブレリアのような振付を取り入れて、心の内からの表現を感じました。小物の扱いもとても丁寧だったと思います。アバニコの出し入れで後ろを向いている時も、背中で踊るような意識があると更に良かったと思います。
永田健
フラメンコは踊れなくなってもセビジャーナスは踊る!そんな情熱が伝わってきましたし、そんなセビジャーナスも素敵だなと思いました。最後に踊りきったという表情がそれを物語っていました。曲の雰囲気も合っていて良かったです。
Francisco Morales “El Pulga”
笑顔で踊られているのが良かったです。アバニコ やマントンなどに挑戦されているのはいいのですが、もう少し基本的な扱い方を練習される方がいいと思います。ブエルタやブラソの動かし方など(特に使っていない方のブラソに注意が向いていないことがあります)基本的なことを練習される、もっと踊りを楽しめるようになると思います。金色の衣装は赤いマントンやアバニコとはあっていますが、セビージャのフェリアで踊るセビジャーナスの衣装としては金色の衣装は少し異質な感じがします。
ゆきこ
現場での生配信による参加でした。音楽に乗ってゆったりと、どっしりとした魅惑的な踊りでした。緊張されていたのか表情が硬くなってしまっていたのが残念です。ときおりみせるふとした笑顔がチャーミングで印象的でした。視線の使い方とかが素敵です。細かなステップがなくても全体の大きな流れの中でフラメンコは魅せることができると思います。セビリアの春祭りは楽しむことが一番と思います。これからも踊ってください。
エントリーNo.9(動画エントリー)
●朝岡 希代 (あさおか きよ)
稲田進
【評価ポイント】椅子を使ったセビジャーナス。座って足を打ったり、サパテアードもたくさん入っていて、エネルギッシュでした。構成も1番から4番まで全て違っていてよかったです。フラメンコが好きで大切に踊られているのを感じました。 【改善ポイント】パンツスタイルの時は、足のポジショニングにも意識を置いた方がよりかっこよく見えると思います。
梶山彩沙
椅子を効果的に使って、よく考えられたセビジャーナスです!最初の男性的で鋭い印象から4番にかけては女性的な動きを増やしていたり、足技を沢山使った次には椅子に座って上半身のゆったりした瞬間を見せたりと、抑揚のある構成でした。それを実現できるしっかりしたテクニカも感じました。
平富恵
安定したセビジャーナスは、自分の世界を確立していて見応えがありました。イスを使った演出、振付も変化に富み、技術的にも素晴らしいと感じました。構成に、ご自身がお考えになるストーリーを持たせたら(例えば、イスとの関係性やその関係性の変化の過程など)、さらにドラマチックに表現の幅が広がるのではないかと思いました。また今後の作品では、止まりやポーズに強い主張を込めると、さらにメリハリがつくと思います。この作品自体をプロフェッショナルに磨き上げていただきたいです。そして、他の作品も楽しみにしております。表現という次元の高い領域でのエントリーに感動しました。ずっと見ていたくなる仕上がりでした。
志風恭子
黒地に白水玉、胸にフリルというムイ・フラメンカなブラウスにゆったりとした黒の幅広で斜め横からなどだと一瞬スカートにも見えるパンタロン。ピッタリとしたパンタロンより女性的。なので男装とも言い切れない感じで悪くないですね。椅子に座って踊ったり。椅子を小物のようにというか、踊りの要素として生かしているし、座ってのサパテアードなど、色々工夫しているのもいい。笑顔まではいかないけど口角上げているのもいいし、時折見せる笑顔もいい。体を空間を大きく使っているし、変化も色々つけているし、なかなかの巧者だと思います。
タマラ
椅子を使ったパンツスタイルのセビジャーナス。次の展開はどんなだろう、と終始ワクワクしながら楽しませて頂きました。動きが多く、難しい振付だったと思いますが、振付に追われることなくご自分のものにされていて、舞踊技術の高さを感じました。衣装、背景、踊りが高いレベルで融合していてとても素晴らしかったです。
永田健
お洒落な振付を踊りこなし、かつ楽しんで踊るのがよく伝わってきました。椅子と衣装が特徴的でこんなセビジャーナスもあるんだな、と新鮮でした。パンツスタイルが似合っていますね。
Francisco Morales “El Pulga”
踊りのテクニカも十分あり、ご自分で振り付けを考えられており舞踊としてはとても素敵な踊りでした。私はセビジャのフェリアで踊る伝統的なセビジャーナスという視点で評価しているので、意図されるものと違うかもしれませんが、セビジャーナスはフラメンコではなく、セビジャーナスとしての基本的な振りがあり、その一定の振りを保った中でそれぞれがアレンジを加えて踊るものです。衣装も伝統的なフェリアの衣装があり、それを着て踊るのが基本です。そのため低い点数になっています。
ゆきこ
すっきりとした黒のパンツ姿で、小粋な踊り。ひとりで踊るセビジャーナス、でも孤独感はない。小物に使った椅子が、時には踊りの相方のように、もたれかかっては、座ってはいろいろな表情をみせてくれます。振付がとてもスペインらしいと思います。椅子を使っての決めのポーズが動画から切り取られた写真のようで、フラメンコの映画や、配信されている動画でみたさまざまな踊り手の顔がつぎつぎに頭に思い浮かびます。
エントリーNo.10 Pareja de 10 años(動画エントリー)
●岡田 麻里(おかだ まり)
●高木 亮太(たかぎ りょうた)
稲田進
【評価ポイント】大人なセビジャーナスでした。もう10年になるのですね。間のつかい方もとてもよかったです。お互いを信頼し合いながら歩んできた10年を感じました。お二人とも最前線でプロでやってきたわけですから、これからもどんどん素晴らしいメンバーとフラメンコを伝えて頂きたいです。 【改善ポイント】お二人とも、もう少し見つめ合う時間が長ければ、なお良かったと思います。
梶山彩沙
シンプルイズベスト!な王道セビジャーナスでした。安定したテクニカとフラメンコ性があるからこそ魅せられる奇を衒わないまっすぐさが良かったです。10年間の夫婦の近すぎず遠すぎない絶妙な距離感も良く現れていました。
平富恵
ご夫妻でのセビジャーナス。仕上がりの素晴らしさはもちろんのこと、ご結婚10周年の記念としてのエントリーということが素敵だと思いました。変化球なしのストレートなパレハは好印象でした。音楽も、踊りも大人っぽく、特に各ポーズの後、離れていくところには、お二人の10年間の歴史の重みを感じ、心が動かされました。白×黒の衣装が、シックでモダンな赤とグレーの室内にマッチしていました。それが濃厚な大人の時間という高い演出効果を生み出していました。白いドレスに白い小物という出で立ちが、とても清楚で可憐。作品の重厚感に、爽やかさが加わり、バランス良く、深みも増しました。勝手な演出としては、『出会い』『恋のはじまり』『揺れる心』『深い愛』などを順番に展開しているところが見たいです。その際、パサーダでの顔の距離は最終的に5cm以内にまとめていただけると最高だと考えております。
志風恭子
スタジオの鏡の前で踊ります。鏡に映る姿がもう1組のパレハのようにも見え、フェリア的かも? 男女、身長差があり、男性が背の低い相手を見るためなのか顎をずっと引きすぎている感じがちょっと気になりますが、基本、余裕のある、二人の大人のセビジャーナス。普通にセビージャのセビジャーナスのコンクールに出ているパレハみたいな感じです。女性の白い衣装もお尻にボリューム出すバッスルスタイルみたいな感じもオリジナル感じ。お手本。ほぼ完璧。欲を言えばアイコンタクトをもっと増やして二人の親密感、共演感が出るともっと素敵だろうなあ、と思います。
タマラ
ご夫婦ならではのこれぞパレハといったセビジャーナス。丁寧、かつ正確に踊られていて、パレハのお手本になりそうな作品。奇をてらうことなく、シンプルに踊り切ったセビジャーナスの自然な美しさに魅入ってしまいました。ご結婚10周年おめでとうございます。
永田健
10年、20年後はどんな踊りを見せてくれるんだろうと想像しながら見ていました。日本では数少ない本格的なパレハ、二人にしか作れない歴史と空間。亮太君は背が高さを生かして、力強さに加えてクラシカルなスタイルの踊りも見てみたいな、と思いました。
Francisco Morales “El Pulga”
お二人の息のあったとても素敵なセビジャーナスでした。踊りのテクニカも十分であり、ゆっくりとしたセビジャーナスを踊る場合に必要になる表現力のある動きもできていたと思います。伝統的な振りをとても綺麗に踊られていますが、もう少しだけ自分たちのアレンジを加えてもいいかと思います。思い入れのある白い衣装を身につけられていますが、セビジャーナスはお祭りの曲ですので、マントン等で色を添えられた方お祭りらしさが出ていいと思います。
ゆきこ
白と黒とのはっきりとしたコントラストで息の合ったパレハはとても印象的でした。フラメンコがきっかけとなったお二人とのこと、年単位で育てていたであろうお互いの呼吸感と表情のやりとりがみているこちらにも適度な緊張感をもたせてくれてとても魅力的です。タブラオで踊られる定番として認識している揺るがないセビジャーナスです。この安定感のある踊りからまたさらに伸びていかれるのかと楽しみがもたれます。
エントリーNo.11 Lunares y Estrellas(水玉と星)(動画エントリー)
●TSUNEMI
●SHOKO
稲田進
【評価ポイント】沖縄の音楽を感じさせるセビジャーナスで素敵でした。お二人とも、身体の使い方がとても綺麗でよかったです。首から下げていた飾りをマントンの様に使っているところも新鮮でした。 【改善ポイント】最後のキメのポーズの時に、アバニコの向き(面)を揃えるとなお良かったです。
梶山彩沙
島要素たっぷり!!こんなにも島の音楽とセビジャーナスが合うとは!スペインの太陽と島の太陽がどちらも見えました。花の飾り(はなんていうのでしょうか?レイ?)を使った動きやアバニコ(うちわ?)を使った動きが見事に綺麗に対照的でよく練習されたのだろうなと思いました。
平富恵
日本語カンテ、沖縄の雰囲気が、まったく違和感を感じさせませんでした。フラメンコが、もともと民族の音楽や芸術文化から生まれたことを改めて実感させられました。様々な沖縄特有のアイテムを使いながらも、自分たちのアイデンティティーを失わず、フラメンコセビジャーナスと共栄していることが素晴らしいと感じました。それぞれのアイテム(カスタネット的、マントン的、扇子的)の使い方が、美しく、とても楽しく興味深く見ることができました。二人のアインタクトなどを意識すると、作品としてさらに豊かさを増すと思いました。スペインにも紹介したい誇らしいセビジャーナスでした。
志風恭子
沖縄音階で沖縄の言葉で歌うセビジャーナスというのがまず素晴らしい。拍手です。そしてその曲に合わせ、琉球舞踊で使われる、造花を糸で繋いだレイみたいなもの(ヌチ花というのですね、調べて知りました)をマントン風に回したり、カスタネットのように四つ竹を鳴らすなど、セビジャーナス、フラメンコの沖縄化の工夫がとても面白いです。衣装は黒い上下に、上部が着物の帯のようになったエプロンをつけていますが、ここまでいくならいっそ衣装も髪型も琉球舞踊風にするというのも面白いかも。四番はアバニコですがこれも沖縄のクバ扇?。最後のポーズも良いです。関係ないですが沖縄風グアヒーラも欲しいなあ。
タマラ
沖縄の音楽とセビジャーナスが見事に融合していてびっくり!それだけでなく、お二人それぞれの体の使い方がとても伸びやかで自然、そして、お二人が作る空間が終始崩れることなく見えたこともとても良かったです。小物も大変工夫されてとても効果的でした。最後のポーズも含めてとても素敵な作品。新しいセビジャーナスを見せて頂きありがとうございました。
永田健
楽曲制作に僕も関わっているため、コメントが難しいのですが、衣装や小物にも沖縄らしさを取り入れて、また新たな発見がありました。3番の花の飾りを使った振り付けはとても華やかで個人的にはすきでした。今後も沖縄の文化をどんどん取り入れながらセビジャーナスを広めていってほしいです。
Francisco Morales “El Pulga”
楽しそうに踊られているのがとても良かったです。踊りの基本的なテクニカも身につけておられ、みていても楽しい踊りでした。セビジャーナスを沖縄風にアレンジされて踊られていましたが、私はセビージャのフェリアで踊る伝統的なセビジャーナスという視点で評価しているので、目指されている踊りとは合わない評価になっていると思います。少し厳しい評価になっていますが、お祭りの曲ですので、楽しく踊られることが一番大切だと思います。
ゆきこ
三線で始まるセビジャーナス。歌われている沖縄民謡は先人の教えを説く教訓歌だそうで、住む土地を愛するこの曲を選択した踊り手の気持ちが伝わってきます。人間の営みのなかで自然に発生し、生活の一部として継承されてきた音楽と踊り。遠く離れたスペインのセビジャーナスが日本のなかで変化して踊られる、視聴していてとても不思議な時間が流れていました。沖縄の地でフラメンコがこれからどのように発展するのかも楽しみです。
エントリーNo.12(動画エントリー)
●Wakana Doy(わかな どい)
稲田進
【評価ポイント】唯一マスクをされて踊って今のコロナ渦を感じさせるセビジャーナス。色々な想いがあって踊っているように感じました。ラフな服装で踊るセビジャーナスもいいですね。クールにまとまっていたと思います。 【改善ポイント】カメラアングルの問題で、足が少し見えなかったので、全身が入るともっと良かったです。
梶山彩沙
黒でまとめたスタイルに差し色の赤が夜の街によく映えていました。ミニマルな動きが粋なフラメンコ性を表現しています!欲を言えばもう少し足元まで映っていると更に足の表情なども見えて手先や足先に宿るアルテ的なものが伝わったのではないかなと思います!手の動きが素敵なだけに足までみたい!と思ってしまいました。
平富恵
路上でのセビジャーナスは、通行者や自転車、車の音と共に日常の中に踊りがあるという表現と捉え、微笑ましく拝見しました。寒い外、夜、マスクの日常など閉塞感のあるこの社会の中での一服の清涼剤的存在にも感じました。踊りとしては、ペソ(重み)のメリハリを強調できると、さらに伸びやかになると思います。また身体の軸を意識すると、回転やパサーダにキレが出て、外であっても存在感が増すと思います。次回は、朝の公園など、別なテーマでもぜひ踊ってください。楽しみにしています。
志風恭子
街中、街角での録画。夕方というかもう日が暮れた夜でしょうか。衣装はインナーにコーラルみたいなのが見えるもののスカート、マスク、ジャケット、マフラーと黒ずくめの重装備。カメラの置き方の関係で、足元が見えなくなってしまっているのはとても残念ですが、今という時代の空気感、ライブ感はよく出ていると思います。余裕がある踊り方だと思いますが、いかんせんジャケットなどが動きを邪魔している感じがします。まあ、実際、セビージャの人たちは今のシーズン、今日が乗ればこんなかっこでも踊ったりするのである意味セビージャぽいのかも?
タマラ
黒い衣装に赤い差し色がとても効いていますね。突如夜の公園に現れてセビジャーナスを踊る女性、踊り終わった彼女はこれからどこに向かうのかしら・・・そんなストーリーを連想させる作品。違ったシチュエーションでも見てみたいと思いました。また、カジュアルな服装で踊られていたことにより、フラメンコを知らない人が見ても、セビジャーナスが身近でかっこいい踊りだと感じてもらえそうな可能性を感じました。
永田健
あえて路上なのか、スタジオでなくてもフラメンコ衣装でなくても踊るという原点、想いが表れていて良かったとおもいます。視聴者を意識するのであればソロで踊る分、1から4番までの間で多少構成、雰囲気を変えるなどの工夫があるとより楽しめるかもしれません。
Francisco Morales “El Pulga”
ブラソや体の動きの流れもあり、踊りとしては上手に踊られていました。基本的なテクニカも身につけていらっしゃるようです。街中の特に照明もない暗いところで、黒い普段着でマスクをつけて踊られているため、表情もわからないのが残念でした。また、踊りとは直接関係ありませんが、録画された場所が街中で近くを通る車の音が入っているのも気になりました。セビジャーナスはお祭りの曲ですので、衣装をつけて笑顔で楽しそうに踊っていただければ良かったと思います。
ゆきこ
これはまた不思議な時間が流れている。大都市東京の夜、一心不乱に踊る女性の背後を、自転車やバイクに乗った他人が無関心に通りすぎる。踊り手は黒のマスクで顔を覆い、黒の衣装で闇に溶けていってしまいそうな孤独なセビジャーナスを踊る。この世界を襲った感染症の影響で、ソーシャル・ディスタンスを求められ、社会的なつながりが遠くなってしまった空虚な世界を象徴するよう。超現実的な空間の演出に大きな拍手。
◎群舞部門(10チーム)
エントリーNo.1 3 Chicas de 70 años(動画エントリー)
~70代の少女たち~
●岩下 順子(いわした じゅんこ)
●齋藤 和美(さいとう かずみ)
●佐藤 弘子(さとう ひろこ)
●畠山 薫(はたけやま かおる)
稲田進
【評価ポイント】華やかな衣装で、アバニコもカラフルでよかったです。70代とは思えない程、お元気な感じがしました。フォーメーションも工夫されていてよかったと思います。 【改善ポイント】緊張されていて笑顔があまりなかったので、笑顔があるともっとよかったと思います。これからもフラメンコ続けていってくださいね。
梶山彩沙
70代の少女達の名の通り、みなさんお若い!!鮮やかな衣装と盛り盛りのお花がよくお似合いです。アバニコやファルダの動きもゆったりと美しく皆さんとてもエレガントでした。3番の足が入る場所も走らずにしっかりとリズムが取れています。これからも皆さんお元気で踊り続けてください!
平富恵
それぞれが、華やかな衣装をまとい、踊りに対してまっすぐに真面目に向き合っておられたことが素晴らしいと思いました。扇子のバランスも良く考えられていたと思います。「フラメンコは青春です」という言葉通りの和気藹々とした雰囲気を感じました。1番〜4番まで曲ごとに、表情や雰囲気を変える工夫をしてみるのも良いかもしれません。そうすることにより、表現する楽しさも増し、もっと充実するのではないかと思います。スローテンポのセビジャーナスは、体幹がしっかりしていないと絵になりません。これからも楽しく身体を鍛えながら、さらに難しい踊りや構成にも挑戦してください。
志風恭子
スペイン人にびっくりされるのが日本では年配の女性も趣味でフラメンコを踊っていること。そのため、フラメンコ靴メーカーが幅広の靴を作ったという話もあります。全員70代ということですが、きっとこのビデオ見てもみんな信じないんじゃないでしょうか。最低でも10は若く見えます。いや、50代でも通るかも? ゆっくりしたセビジャーナスを思い思いの柄のドレスに大きな色とりどりのアバニコを持って踊ります。フォーメーション変えなどがあるちょっと複雑な構成もちゃんとこなして、しっかり頑張っています。最後の貴婦人のようなお辞儀も可愛い。
タマラ
みなさん70代とは驚きです。大変姿勢が良く、アバニコを持っていない左手のポジションもしっかりとしていて、だからこそ、ファルダの動きも美しいです。4人の呼吸がしっかりと合っていて、構成の変化もとてもよく見えます。みなさんで練習を重ねられたことがよく分かります。明るい色で統一された衣装、アバニコもとても素敵でした。
永田健
セビジャーナスを踊る限り永遠の青春、素晴らしいですね!いくつになっても派手な衣装にアバニコで踊れる、セビジャーナスの魅力を伝えてくれました。同世代の方々にもぜひみてほしいですね
Francisco Morales “El Pulga”
みなさんそれぞれ、振りやアバニコ の使い方も練習されているのがよくわかる踊りでした。共通の趣味を持たれて楽しんでいらっしゃることがとても素敵だと思います。踊りとして評価させていただくと、みなさんの動きがそれぞれバラバラなのが気になりました。歌が’Mira la cara’と歌っていますので、お互いに目線を合わせて、楽しみながら踊っていただくともっと楽しさが伝わってくる踊りになると思います。特にすれ違うときには、目線を合わせてもらう方がいいと思います。衣装やアバニコ もカラフルですが、セビージャのフェリアで伝統的に身につけられる衣装とは少し異なります。
ゆきこ
公開している全員の年齢を計算してみて驚き。お元気です。はなやかな衣装を身にまとって楽しまれている様子が伝わってきます。ひらひらの衣装は夢を象徴します。繰り返したくさん練習をされているのでしょう、おだやかな練習時間の風景が目に浮かびます。
エントリーNo.14 miyuki del mar(ライブエントリー)
●丸岡 みゆき(まるおか みゆき)
●林 知子(はやし ともこ)
●清田 希明(きよた みき)
稲田進
【評価ポイント】ピンク、黄色、紫のフリフリの衣装が素敵でした。カスタネットも使われていて、とても華やかですね。ブラソや身体の形も綺麗でしたし、楽しさが伝わるセビジャーナスでした。 【改善ポイント】4番は最初から全員で踊って頂きたかったです。
梶山彩沙
自分達からも可愛い〜!とハレオが出てた通り昔のフェリアを連想させるようなふりふりの衣装がボリューミーで本当に可愛かったです!カスタネットを使いながらは少し難しいですが、もうほんの少しだけ肘を外に開いてみると正しいポジションになって、ふりふりから見える腕が更に綺麗になると思います。
平富恵
ライブ感が出ていて、元気がありとても良かったと思います。笑顔、明るさは、舞台上の最強の武器だと感じました。フェリアの衣装も華やかで、よく似合っていました。オーソドックスではありますが、逆に最近では、真正面からそれを見られることが少なくなったような気がするので、とても新鮮に感じました。技術的には、もっともっと可能性を秘めていると思います(例えば、カスタネットなどは時間をかければ必ず上手くなります)が、まずは今回のように「楽しさ」、「踊りが好き」ということが、ストレートに表現されていることが大切だと感じました。
志風恭子
2件目のライブ。ビデオと違ってやり直しの録画もできませんが、80年代から90年代初めにかけてのセビジャーナスがスペインで全国的なブームになった頃風の、フリルで丸く見える袖にたっぷりとしたスカートというフェリア衣装にシージョ、花に櫛。カスタネットも使って楽しそうに踊っています。とにかく楽しそうなのが良いですね。笑顔がまる。パサーダで入れ替わるのもいいですね。今回の中で一番フェリアぽかったかも。髪もちゃんと結って80年代のフェリアが戻ってきたみたい。マンサニージャで乾杯して笑い転げるフェリア思い出します。
タマラ
セビジャーナスのためにあるような衣装・小物を身に付けて、フェリア感がとてもよく出ていたと思います。ハレオが飛び交い、終始笑顔で踊っているのも良かったです。見ているこちらも自然と笑顔になります。歌の途中で人が入れ替わる構成も面白かったです。
永田健
チームの仲の良さ、空気感がひしひしと伝わってきて羨ましいくらいです(男性同士でこうやっておどることはないので、、)。衣装も、寒さを吹き飛ばす春満載で、明るい気分になります。
Francisco Morales “El Pulga”
みなさん笑顔で楽しみながら踊られているのがとても良かったです。パリージョを使われているのが良かったですが、時々音がコンパスにあっていないことがあったのが残念です。2歌の最後で入れ替わりがうなく行かなかった箇所がありましたが、そのような時にも何もなかったかのように、わからないように上手に動いていただく方がいいと思います。衣装は伝統的なフェリアの衣装らしく、水玉やフリルのついた衣装で、マントンシージョや髪飾りもとてもマッチしていました。
ゆきこ
群舞の楽しさは、華やかさにあると思います。お互いにハレオをかけ、カスタネットの音も軽やかに、ドレスのフリルが舞うように派手さを競う演出がよいです。楽しんで踊ってらっしゃるのでしょう、表情も楽し気でよい雰囲気です。ちゃんと春がきてます、オーレ!
エントリーNo.15 Las Clavellinas Lindas(動画エントリー)
●柳 京子(やなぎ きょうこ)
●土田 加津子(とだ かづこ)
●北島 早苗(きたじま さなえ)
●山田 のど香(やまだ のどか)
稲田進
【評価ポイント】1番でオリジナルの振り付けが入って楽しい感じがしました。続いて2番、3番では2人ずつ相手を意識して踊ることができていらっしゃって、4番は全員で楽しく踊っているのが素敵でした。 【改善ポイント】群舞ですので、回転の時に顔をきるタイミングをもう少し揃えた方が、もっとまとまると思います。
梶山彩沙
お揃いの衣装をまとって移動やフォーメーションにも凝っていました!テンポが少し走ってしまうのが残念でした。リズムをキープしながら踊れると更に良くなると思います。お互いにハレオを掛け合ったりすると楽しくリズムにも乗れると思います!明るい雰囲気がよく伝わってきました!
平富恵
4人で踊ることの意味が表れていてとても好感が持てました。構成も単に二人組が2組というわけではなく、1番から4番まで、変化があって良かったと思います。セビジャーナスを安定して踊ることができるので、これからは身体の使い方や機能にもちょっとだけ気を配ることができれば、様々な緩急をつけた動きが取り入れられると思います。これからも仲間を大切に踊りを楽しんでください。そして、また別な構成で踊りを見せていただけることを楽しみにしています。
志風恭子
お揃いの赤いブラウスに白いシージョ、スカートは柄違い、そして大きな赤い花を髪につけている四人組。ゆっくりのではなく通常のスピードのセビジャーナスです。最初は四人で正面を向いて、二番は二人で踊り、もう二人はパルマで参加しますが、うーん、踊りよりもパルマは簡単、なはずなんだけど、セビジャーナスのアクセントが行方不明。セビジャーナスにかぎらず、曲を理解するためにはその曲のリズムをきちんと理解し、アクセントをつけてパルマが叩けるようになるのが大切。録音を繰り返聞きながら叩くなどすると曲の構成もよくわかってくるはずだし踊りにも絶対プラスなので、パルマも頑張ってくださいね。
タマラ
振付・構成がよく工夫されていて、チームワークの良さも感じました。4番で前列と後列が重なって見えましたが、重なっているところから4人が見える瞬間の視覚効果を表現出来ると、もっと良かったかもしれません。
永田健
チームワーク、バランスの良さが心地よく見れました。また白い背景で赤い衣装が映えました。山の上の霧の中で踊っているような雰囲気でもあり、映像的なバランスも良い感じでした。
Francisco Morales “El Pulga”
笑顔で楽しみながら踊られているのがとても良かったです。お互いに目線を合わせて踊られると楽しみながら踊っている感じがもっと出ると思います。群舞としてみなさんの動きがあっているのも良かったです。二人が踊っている時に脇でパルマを叩いている箇所がありましたが、楽しい感じを出すためにもソルダではなくアビエルタで叩く方がいいと思います。衣装もみなさんでコーディネートされマントンシージョや髪飾りも統一感がありいい感じでしたが、伝統的なセビジャーナスの衣装では水玉が使われることが多いです。
ゆきこ
仲がよさそうなグループです。白のバックで、広い舞台をはなやかにフラメンカが踊っています。2番、3番と交互に踊り、パルマで支えあっています。緊張してらっしゃるのか表情が硬いままになってしまっているのが残念です。これからも楽しんで踊ってください。
エントリーNo.16 Dama divertida(楽しい女性)(動画エントリー)
●島倉 朋子(しまくら ともこ)
●島村 祐子(しまむら ゆうこ)
●岡田 麻里(おかだ まり)
稲田進
【評価ポイント】大人なセビジャーナスでした。マントンのさばき方がとても綺麗で素敵でした。先生譲りでブラソも丁寧に使えていてよかったです。間のつかい方、それぞれの個性がありつつ揃っていました。 【改善ポイント】回転を先生と同じタイミングに揃えると、もっとシンクロすると思います。
梶山彩沙
ole!!!素晴らしいエレガンシアとマントン使いでした!芯がありながらもナチュラルな動きが素晴らしかったです。先生はもちろんのこと、お2人ともよく先生を見て盗もうとしているんだろうな、、ということが腕の動きや顔の動きから伝わってきました。赤いスタジオに赤で統一された衣装、ライティングも素敵でした。
平富恵
美しさとまとまりがあり、とても良かったと思います。全体的に踊りを丁寧に仕上げていて、途中に入ったマントンのソロも見応えがありました。鏡やマントンを掛けた椅子を上手く使った演出で、舞台美術として成立していました。最後は、鏡の中の3人も含め6人での群舞のような華やかさを感じました。踊りも衣装も、皆それぞれ個性があり違うものの、テイストやカラーを同じ方向にうまくまとめていました。上質さと、エレガンスが印象に残りました。
志風恭子
楽しい淑女と単数系なのはなぜでしょう。楽しいのは三人のうち一人だけなのかな。先ほどの十番さんと同じ赤バックのスタジオだけどアングル変えているの良いですね。鏡もうまく使って大きな空間に見せています。そしてここでは皆赤を基調とした衣装。セビジャーナスの踊りはちゃんとしていてこのままでフェリアいけます。二番マントンのソロを踊った銀髪の美女が雰囲気あっていいですね。マントンも投げたりせず丁寧に扱っているのは好感が持てます。ただ楽しい淑女という名前なのに表情がシリアスすぎます。もう少しにこやかでもいいのではないでしょうか。
タマラ
腕、体、顔の動きが曲の流れと見事に合っていて、だからこそのそれらについてくるシージョとファルダ、マントンの動きが自然で美しい。全てがしっくりとしている納得感のあるセビジャーナスでした。先生と生徒さんお二人のシンクロ度合いも素晴らしいです。20年間積み上げてきたものが体に染み付いていると思いました。
永田健
教室最年長での挑戦、素晴らしいです!赤と白の使い方、立ち位置にも細かく気を使い、美しい絵でした。踊りにも年相応の風格が感じられ、先生と生徒というよりはそれぞれの年代の踊りが混ざりあっているようでした。
Francisco Morales “El Pulga”
みなさんとても上手に踊られていました。特にマントンで踊られている方のマントンさばきはとても良かったです。振りも伝統的なセビジャーナスのフリから大きく外れることないアレンジで、ブエルタやマノの動きも自然で、動きに流れのある踊りでした。残念だったのは、笑顔で踊られていなかったことです。セビジャーナスはお祭りの曲ですので、もう少し楽しく踊ってもらうようがいいです。また、パレハで踊られる時には目線を合わせて踊られたらもっと良かったと思います。パルマもアビエルタで叩く方がいいと思います。
ゆきこ
赤い壁をバックに紅白のはっきりした衣装。ひとつひとつの所作を丁寧に踊っているのが画面からでも伝わってきます。カメラの遠近法をうまく使って奥行きのある空間が作られています。自信にみちた踊りをみていて気持ちがいいです。
エントリーNo.17 Las tres mujeres(3人の女性)(動画エントリー)
●奥野 啓子(おくの けいこ)
●山口 由希(やまぐち ゆき)
●弓部 英理佳(ゆみべ えりか)
稲田進
【評価ポイント】最初と最後が同じポーズで終わっていて、映画フラメンコフラメンコのグアヒーラの終わり方を思い出しました。黒い衣装で3人のブラソ、身体の向きなどよく揃っていましたし、しっかりと身体が使えていました。シメにも工夫がありました。 【改善ポイント】回転は、1番回転が速い人に揃えるともっとシンクロすると思います。
梶山彩沙
洗練された舞踊団!という印象です。最初から最後までうまく空間を使って構成されていて個々の動きも強弱がはっきり表現されていました!1番のあえてパソの数を少なく踊っているところが個人的には好きでした。3番の足のパートで走ってしまったのが残念!
平富恵
スローテンポのセビジャーナスに雰囲気、構成、演出がマッチしていてとても良かったと思います。3人が少しずつ違う方面を向きポーズしている姿は、立体的に見えました。ブラソ、指の動かし方の美しさ、手首の柔軟性が、際立っていました。衣装も、シンプルで、シージョではなくコラルカラーのネックレスというのが、お洒落な雰囲気を高めていました。細かいことですが、課題として足打ちのリズムを外さないことに注意を払い、顔の向きや表情に気を配ることができれば、完成度はさらにアップすると思います。身体の軸を保ち、ゆっくりながらもキレのある踊りを目指してください。今後も楽しみにしています。
志風恭子
10、16と同じスタジオ。ここでは鏡に黒いマントンをあしらって、三人とも黒い衣装でまた違う雰囲気にしています。確かに曲調は悲しげなのだけどここでも表情が非常にシリアス。別にシギリージャみたいな深刻な内容を歌っているわけではないので、口角だけでも上げてもう少し優しい表情が出てくるともっと素敵じゃないかなあ、と思います。振り付けもいろいろ、変化つけようとかやろうとしているのはいいですね。姿勢、ブラソ、マノの表現などにも気をつけている感じがするのもいいと思います。しかし美女ばかりのお教室ですね。
タマラ
ゆったりとした曲調でとても難しかったと思いますが、ずっとペソが感じられる粘りのある動き、セビジャーナスの奥の深さを感じさせてくれる作品でした。構成もよく考えられていたと思います。フラメンコに熱心に取り組んでいる姿勢が感じられます。もう少し呼吸を意識出来ると、途中のパルマやサパテアードに説得力が増すのではないかと思います。
永田健
黒い衣装で渋いセビジャーナスを踊りきり、大人の雰囲気がにじみでていました。構成や決まりのポーズもあり、3人でいっぱい練習して作り上げたんだろうなと思います。群舞として綺麗にまとまっていて良かったです。
Francisco Morales “El Pulga”
とても素敵な踊りでした。ゆっくりとしたセビジャーナスを踊られるのに必要なテクニカや表現力もあり、惹きつけられる踊りでした。振りのアレンジもセビジャーナスの振りの中でなされていて、3人の踊りのタイミングもあっていました素敵な踊りになっていました。ただ、セビジャーナスはシギリージャやソレアのようなフラメンコの曲種ではなく、フェリアのお祭りでの踊りですので、真っ黒の衣装ではなく、水玉や色付きの衣装で、もっと明るく踊られる方がいいと個人的には思います。
ゆきこ
背景の赤と黒のくっきりとした衣装。3人の踊り手の呼吸感もあっています。上半身の使い方特に、手の表現がとてもよいですね。指先まで丁寧に表現が行き届いていると思います。安定感のあるしっかりとした踊りと思います。最初と最後の決めポーズがよいです。
エントリーNo.18 Bonita チーム(動画エントリー)
●土岐 苑加(とき そのか) 12歳
●塩野 美琴(しおの みこと) 12歳
稲田進
【評価ポイント】若さあふれるセビジャーナスでした。2人の仲の良さが伝わります。ブラソもファルダも使っていて良かったです。振り付けも変わったみたいですがしっかり踊っていました。 【改善ポイント】腕が速く動きすぎるところがあるので、速いところとゆっくりなところのメリハリをつけるともっと良くなると思います。
梶山彩沙
腕や顔の動きに若いエネルギーが出ていて良かったです!勢いの良さと華やかさがありました。様々方向を変えて動いたり、対照でうごいたりも頑張っていました!ちょっと小っ恥ずかしい感じが出ていたかもしれませんが、お互いに会話をするように楽しみながらできると更に雰囲気が良くなると思いますよ!
平富恵
まだ始めてから一年と少しということに驚かされました。踊りを好きで楽しんでいることが、自然と伝わってきました。印象に残ったのが、手首の柔軟性とブラソ、指の美しさです。1番良かった点としては、二人とも基本的な姿勢が良く、身体が真っ直ぐに伸ばすことができているということです。これは、踊りを志す上で、とても重要な資質で、将来的には、踊りの全てに関わってきます。特に回転などに顕著に現れます。今後は、リズムの正確さや、舞踊基礎を磨いて、さらに表現する面白さにたどり着いてもらいたいです。見ていて可能性を感じました。将来が楽しみです。
志風恭子
大きなクマさんのぬいぐるみがあるミュージアムなんですね。遊園地みたい。フェリアにも仮設の遊園地があるし、大きなぬいぐるみが当たるくじの屋台とかもあるので実はこのバックは案外悪くないのであります。ある意味フェリアっぽい。でもここももうちょっと笑顔欲しいですね。二人でパサーダする時にはぜひ目線をかわしましょう。相手の顔を見て踊りましょう。シンメとかの工夫はいいですね。時々、ちょこっと口角上がるの本当にすごく可愛いんだけど緊張してたのかもしれませんね。次回は笑顔もっと見せてください。
タマラ
背景、衣装、お二人の雰囲気がぴったりで、まず最初に「可愛い!」と思いました。構成、振付がかなり工夫されていて、場所の移動も多かったですが、二人の息が合っていて、練習を重ねられたことが分かります。キレと柔らかさ両方を持ち合わせているところも良かったです。絡みのシーンでは少しはにかんだりするのも可愛かったです。これからも頑張ってください。
永田健
衣装も背格好も違うのに、動きも息もばっちり合っていて一緒に仲良く練習してきたんだなというのが伝わってきました。これからも仲良く踊り続けてほしい!と思うパレハでした。
Francisco Morales “El Pulga”
二人の動きがあったセビジャーナスでした。基本的な振りはできていますが、急いで振りを追う感じで動きが少し機械的に見えるのが残念でした。もう少し動きに流れを持たせると表現力がつくと思います。セビジャーナスはフェリアのお祭りの曲ですので、二人で目線を合わせ、笑顔で楽しそうに踊っていただいたらもっと良かったと思います。衣装もフェリアの衣装らしい水玉は使われていますが、二人の衣装のコーディネトがあまりないように感じました。また録画されている場所の背景も、セビジャーナスとはあまり関係のない背景になっているのが少し残念でした。
ゆきこ
ふたりのおそろいは頭につけた赤い花。緊張しているのか、踊りが少し硬くなってしまってるよう。ときどきみえる笑顔がかわいらしいし、アイコンタクトをとっているので、仲がよい踊りの仲間なのでしょう。踊りが好きという感じが伝わってきます。
エントリーNo.19 señoraチーム(動画エントリー)
●福田智子(ふくだ ともこ)
●槙田麻衣子(まきた まいこ)
●大木悦子(おおき えつこ)
稲田進
【評価ポイント】しっとりとした大人のセビジャーナスでした。1番のパサーダがブエルタだったり、フォーメーションの入れ替わりが良かったです。それぞれがご自身の表現をされていました。 【改善ポイント】2番から3番に入る時が素に戻っている感じがしますので、音をしっかり聴いて、完全に力は抜かない方がいいと思います。
梶山彩沙
赤黒で統一された、しっとりと大人なセビジャーナスでした!移動やフォーメーションにも工夫された様子が伺えました。反対の腕が上がってくるまでもう片方の腕が落ちないように引き上げてみると更に大きな体づかいができ表現の幅が広がると思います。どんどん深みを増していってください!
平富恵
三人のチームワークの良さを感じました。コメントでご紹介されてる通り、仲間と一緒に踊ることの喜びと感謝が伝わってきました。表情はやや硬いようにも見受けられましたが、全体として踊りに対しての実直さが表れていたことが素晴らしいと思いました。舞踊技術的には、しっかり脚で踏み締められると、動きのメリハリがついて、スピードにももっと上手く対応できるようになると思います。また、脚全体を使うことにより、上半身やブラソも比例して伸ばすことができます。ぜひ心がけてみてください。仲間との大切な時間はかけがえのないものです。それを今後も大切にしながら、踊りを楽しんでください。
志風恭子
赤と黒でコーディネートしたそれぞれ違った衣装の三人が踊ります。ここはレストランなのでしょうか。フラメンコは舞台で踊るイメージがありますが、セビジャーナスはお祭りの踊りなのでアーティストじゃない一般の人がレストランでも道でも踊ります。その意味ではスペインぽいかも? 基本のセビジャーナスをもとに構成やフォーメーションも考えていますね。リズムはゆっくり。ゆっくりの方が踊りやすいと考えがちですが、早いセビジャーナスだと誤魔化せるとこもきちんと踊らないといけないゆっくりはかえって難しいと思います。表情がシリアスで固いのは緊張もあるのでしょうか。にこやかセビジャーナスも見てみたいです。
タマラ
赤と黒で統一された衣装、皆さんとても似合っています。踊りながらの立ち位置の変更がふんだんに入っていて、覚えるのは大変だったと思いますが、とてもスムーズで自然でした。フラメンコが好きで楽しまれている様子が感じられました。「まったく違う人生を生きてきた3人が、フラメンコへの愛と情熱で引き寄せられる」というコメントもとても素敵で、フラメンコっていいなと改めて思わせて頂きました。
永田健
個性と衣装が微妙に違う3人が踊るバランスが良く、3人の世界がでていました。間違えても気にせず踊り切りましょう!審査に限らず見ている人は正しく踊っているかより、雰囲気を見ていますので(僕も本番しょっちゅう間違えます)。
Francisco Morales “El Pulga”
セビジャーナスの伝統的な振りから大きく外れない範囲で振りをアレンジし、3人で群舞として動きを合わせようと考えてたくさん練習されてきたのがわかる踊りでした。ただ、セビジャーナスはお祭りの曲ですので、もっと楽しそうに踊った方がいいと思います。踊りのテクニカとしてはブエルタやブラソ、マノの動きがもっとスムーズになれるようにもっと練習されれば、表現力もついてくると思います。衣装については3名でコーディネトされていますが、フェリアの衣装というよりフラメンコの衣装になっていると思います。
ゆきこ
ワインのボトルがたくさん並んでいるスペインのバルをイメージしてらっしゃるのでしょう。テーブルやいすがあって踊る場所が狭そうなのによくまとまっています。踊り手の持っている雰囲気が周囲によく溶け込んでいます。これからもたくさん踊ってください。
エントリーNo.20 anda!チーム(動画エントリー)
●高山 真理子(たかやま まりこ)
●早野 裕子(はやの ゆうこ)
●三神 春美(みかみ はるみ)
●渡辺 妙子(わたなべ たえこ)
稲田進
【評価ポイント】動物の被り物をしてのセビジャーナス。視界が悪く踊りにくかったと思いますが、よく踊られていたと思います。サパテアードを馬の足音のように鳴らしたり、動きにも工夫がみられました。 【改善ポイント】子どもが見ても楽しいようにということですが…パンダは良かったですが、犬と馬は怖いです。顔が見える被り物やきぐるみの方が子ども向けかと思います。
梶山彩沙
それぞれの動物の動きを意識して踊られているのが伝わってきました!(笑)ちょっとシュールな世界観ではありましたが、最後腕を組んで動いた後のそれぞれのポーズの一連が可愛かったです!マスクを着けている為顔の動きが伝わりにくいですが、マスクに負けないくらい大きく動かすと更に躍動感のあるフラメンコアニマルズになれると思います!
平富恵
動物のヘッドを被ってのセビジャーナス。前が見えなかったり、息が苦しかったりなど色々なご苦労があったのではないかと思います。クラシックバレエの世界にも、英国のロイヤルバレエ団が、ピーターラビットの動物作品をレパートリーとして親しまれています。バレエダンサーたちは、被り物や着ぐるみにより普段以上に負担のかかる作品だと言われています。そんなことを思い出しました。ただ、演出として各動物の動きを取入れる(特徴的な動きをブラソや指、またはリズムで表現する)など、踊る方全員がかならずそれを共通項としてやることに決めたら、さらに良くなるのではないかと思います。今後も、ユニークなアイディアとともに踊り自体を楽しんでください。
志風恭子
動物のマスクをつけてのセビジャーナスとは意表をつきました。衣装はロシオ巡礼に行くような、フェリアよりも気軽な感じで悪くないです。固定カメラという条件だったということはあるにしても一番二番足元が全く見えず三番にいたっては手も切れちゃう。せっかく踊っているのにもったいなくないですか? 犬とパンダは手をグーにしてたり、お馬さんは馬の足の動きを模したりとか楽しんで作ったんだろうなあ、という感じ。最後も肩組んで楽しそうです。でも顔の表情も表現だからそれを全部とってしまうというのはリスクのような気もします。フラメンコは怖い問題はみんなが最後マスクを外して見せたような笑顔で踊ることで解決できるかなあとも思うのですがいかがでしょう?
タマラ
大変ユニークな発想!被り物をしながら踊るのは難しかったと思います。それぞれの動物をイメージした振付を取り入れているのが垣間見ることが出来ましたが、その部分は、お一人だけアクションするなど、もっとオーバーにやって見せても良かったかもしれません。最後の一列に並ぶシーンは思わず笑いが出てしまいました。足元が映っていなかったのが少し残念でした。
永田健
確かにフラメンコは子どもには怖いと思います。動物の格好で踊るというアイデアはとても面白いと思います。フラメンコ衣装でなく、普段着やかぶり物に合わせた衣装でも良かったのではないかとも思いました。
Francisco Morales “El Pulga”
みんさんが楽しみなが踊っていらっしゃるのはよくわかりますが、私にはマスクはとても奇妙でした。子供が怖がらないようにという工夫のようですが、顔が見えず、かえって不自然で怖い感じがしていると思います。マスクのせいで表情も見えませんし、踊りとしての表現力は大きく落ちてしまっています。セビジャーナスはお祭りの楽しい曲であり、アンダルシアではセビジャーナスを怖がるような子供はいません。普通に楽しく踊られた方が良かったと思います。録画されている背景もあまり踊りには適していないし、画像も光が入っていて不鮮明なのも少し残念でした。
ゆきこ
動物のセビジャーナス。マスクで踊り手さんの表情がみえないだけに、全身を使っての表現は難しそうです。パンダちゃんのパルマとか、ワンちゃんのグーの手とか、ポイントの動作は丁寧になされているので、鑑賞どころです。視野狭そうなとこがんばられてました。
エントリーNo.21 señoritaチーム(動画エントリー)
●石原 かおり(いしはら かおり)
●小林 水穂(こばやし みほ)
●中林 恵子(なかばやし けいこ)
稲田進
【評価ポイント】3名がそれぞれ真剣に、楽しく踊っているのが伝わりました。ブラソもファルダも使えていましたし、姿勢もとても良かったと思います。 【改善ポイント】備品の配置のせいか、センターが斜めになっていて目線がこちらを向いていないのが気になりました。皆さん頑張っていらっしゃったので正面から見たかったです。
梶山彩沙
フラメンコ経験1年とは思えない仕上がりだと思います!リズムが走ってしまったり、腕が落ちてしまったりと欲を言えば色々ありますが、1年でここまで出来たのは素晴らしい事だと思うので、楽しむことを第一に!今後も続けて細かいことを更に磨いて行ってください。
平富恵
一生懸命なものは美しい。楽しさの中に、真面目さが伝わる爽やかなセビジャーナスに好感が持てました。一年ほどの実績とは思えない仕上がりでした。欲を言えば、もう少し表情が柔らかくなれば、良さが倍増すると思います。舞踊技術的には、しっかり脚で床を捉えることが大切です。決して難しいことではありません。時間をかけて、自分の身体や踊りと向き合うことは、人生の醍醐味でもあります。床を踏みしめることができれば、緩急が付けられ、表現する楽しさも増えると思います。
志風恭子
くまさんグループと同じ教室なのでしょう、今度はロボットシリーズ、鉄人28号やアトムの前で踊っています。スカートはそれぞれ違いますが、黒いブラウスとスカーフは揃えています。髪を束ね、頭のてっぺんに赤い花で、統一感出そうとしたのかな。フォーメーションを変えるなど工夫しています。彼女たちに限りませんが皆一生懸命すぎて無表情なのはとても寂しいです。足と手を決められた通りに動かすことだけでなく、顔や身体で表情を作るということもとても大切だと思うのです。何度も踊ってリラックスして踊れるようになったらきっともっと素敵になるのではないでしょうか。
タマラ
フラメンコ経験一年、しかもアラフィフ(!)でこの仕上がりはびっくりです。セビジャーナスは4番まで覚えるだけでも大変ですが、構成の変化もこなし、決め所も息が合っていて、練習を重ねた様子が伺えます。今回思い切って参加されたことは、皆さんのフラメンコの習得のスピードを早めることにつながったと思います。これからも素敵なお仲間と楽しく練習を続けてください。
永田健
コンクールに向けて練習してきて一生懸命踊ってる様子が伝わってきます。技術的にはまだこれからでも挑戦することで得られるものはいっぱいあると思います。背景が気になってもったいないので、何もないところで撮るほうが良いかと思いました。
Francisco Morales “El Pulga”
振りを覚えてみなさんで合わせようとたくさん練習されて踊られたと思います。終始真剣な顔つきで踊られていましたが、セビジャーナスはお祭りの曲ですので、笑顔で互いに目を合わせながら楽しく踊って欲しいと思います。全体的に動きが機械的なので、表現力もあまり出せませんが、これからブラソやマノの動かし方など基本的なテクニカをもっと練習されると、動きに流れが出て、踊りに表現力が出せると思います。髪の花飾りは素敵ですが、衣装ももっとフェリアの衣装を意識すると楽しく明るい感じが出せると思います。
ゆきこ
一所懸命におどっているのが伝わってきます。背景のロボットたちが応援しているかのように手をあげ、踊りに参加しているようです。はなやかな春祭りを思い浮かべます。踊りを覚えたらこれからが楽しいかも。これからもいっぱい踊ってください。
エントリーNo.22 棘の多い薔薇たち~Rosas Espinosas(動画エントリー)
●本田 恵美(ほんだ えみ)
●荻村 真知子(おぎむら まちこ)
●松田 知也(まつだ ともや)
稲田進
【評価ポイント】大人の三角関係を題材にしたセビジャーナス。1人の男性を奪い合う様子を小物を使って上手く表現されていたと思います。それぞれプロで活躍されている実力のある方々なので、作品としてしっかり楽しませて頂きました。 【改善ポイント】オンとオフの切り替えがすごいので、OLEのままで終わってほしかったです。
梶山彩沙
確かに棘の多そうな、、、(笑)安定したテクニカが備わっているからこその説得力がありました。特にカスタネット素晴らしかったです!鮮やかなグリーンの衣装やお三方それぞれの個性や長所を生かした構成も、最後の最後の小芝居に至るまでも楽しませて頂きました。
平富恵
終始見応えのある楽しい作品でした。安定した舞踊技術で、使っているアイテムが多彩であっという間に時間が過ぎました。アンダルシアカラーで、まとめていたのも爽やかで素敵だと思いました。セビジャーナスを、舞台演出を基本にドラマチックに仕上げることができるのは、舞台経験者の為せる技だと感じました。カスタネットでの男女の会話が良かったと思いますが、個人的には、男女の恋模様の行方をもっと見ていたかったです。例えば、マイムという手段ではなく、完全に抽象化し、舞踊振付の中に入れて表現するのも面白いかと思いました。次回作を楽しみにしています。
志風恭子
いつもお芝居/仕掛けで楽しませてくれている2030フェスティバルの常連さん。今回はなんと三角関係。いや、フラメンコの名作『血の婚礼』だって三角(というか4角だな)ですしね。衣装も三人でちゃんとコーディネートしているドラマチックフラメンコ。凝った作りです。一番は女性が立ち替わりパレハで踊り、二番はカスタネット。相手の顔をちゃんと見て踊っているのもいいですね。三番バストン、これも面白いです。四番はアバニコ。こういうふうに小物で演出するのもいいですね。これは(メロ)ドラマ仕立てだから笑顔なくてもいいのです。いやいや想像力と創造力の勝利だなあ。
タマラ
小物をふんだんに使いつつ、3人が入れ替わり立ち替わりで踊り、更に小芝居も入るという盛り沢山な内容。高い舞踊レベルに感心して見ていると、急に笑わせられるという・・・最後まで安心して楽しませて頂きました。白とグリーンで統一された衣装も大変美しかったです。素敵な作品を見せて頂きありがとうございました。
永田健
構成、衣装、小道具と最後まで飽きさせず3人の個性を生かして魅せてくれました、さすがです。技術点は他の組が生徒さんがメインであることを考慮してつけています。
Francisco Morales “El Pulga”
踊りの技術も十分あり、踊りとしては綺麗な踊りでした。パリージョで刻む音はとても良かったです。今回取り組まれたセビジャーナスにドラマをのせる構成は独創的ですが、個人的にはセビジャーナスはフラメンコではなくフェリアのお祭りの曲で、伝統的な振りがある踊りなので、その振りを大きく変えない範囲でアレンジしながら、楽しく踊るのが大切だと思っています。みなさんは一度も笑顔でなかったのが、残念でした。衣装ももう少しフェリアの祭りを意識した衣装がセビジャーナスを踊るには適していると思います。
ゆきこ
ストーリーのある群舞。踊りとストーリーを楽しまれている様子がよくわかります。ちまたによくありそうな話の流れに思わず微笑んでしまいました。グリーンと白の衣装がとても目をひきます。みていて楽しかったです。
第1回 日本フラメンコアワードは2021年12月19日(日)14時開演
アーカイブの視聴期限は2022年1月10日(月・祝)まで
視聴URLはこちら(無料で視聴いただけます)
https://www.youtube.com/watch?v=DEZXveHivu0
第1回日本フラメンコアワードについて
https://flamenco2030.com/award-boshuu/
寄付金の募集について
よろしければ500円、1000円、2000円からお選びいただき、下記URLまたは、寄付金応募フォームから寄付をお願いします。 寄付金は全て受賞者の賞金として活用いたします。(運営経費としての活用はしません。) 寄付をいただいた方へはフラメンコ2030サイトにてお名前を公開させていただき、お礼をお伝えします。(匿名での寄付も可能です。)
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Flamenco2030 第1回日本フラメンコアワード実行委員会