ギタリスト、小林亮がヘレスで録音したアルバム、Rio de la Frontera 発売記念ライブが、10月末から11月初めにかけて、福岡、大阪、東京で開催されます。
Rio de la Fronteraは直訳すれば国境の川、となってしまいますが、亮という名前のスペイン風の呼び方リオなので、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラの亮という意味をかけた、ちょっと洒落たタイトルです。
スペイン留学後、東京のタブラオで舞踊伴奏を主に活躍している小林亮。2020年に招聘したヘスス・メンデスの歌伴奏をした時にヘレスで録音しては、という話になったのがそもそものきっかけ。コロナ禍を経てその夢のような話も現実のものとなり、この秋ようやく発売の運びとなったのです
この公演のため、フラメンコのメッカ、ヘレスから強力な助っ人たちがやってきます。公演やクルシージョで何度も来日しており、日本でも人気の高い踊り手アンドレス・ペーニャ、ソロアルバムをこれまでに４枚リリース、スペインではフェスティバルなどで活躍する人気の歌い手、声量も声質も素晴らしいへスス・メンデス、コンパスの魔術師ディエゴ・カラスコの息子で10代からパーカッション奏者として超一流のアーティストたちと共演してきたアネ・カラスコ。いずれも録音に参加したアーティストです。
日本人ギタリストにはこれまでにも、スペインで録音した人も、スペイン人アーティストとの共演で録音した人もいましたが、新譜発売記念公演にこれだけの一流アーティストたちを招くのは、おそらく初めてではないでしょうか。ヘレスのフラメンコを心から愛する小林は留学後の2003年がプロとしてのデビューだったそうなので今年は20周年。その記念すべき年を、ヘレスのムイ・フラメンコな素晴らしいアーティストたちに囲まれて、日本のフラメンコにとっても忘れられない年にしてくれることでしょう。
大阪公演はすでに売り切れだそうですが、福岡、東京でぜひ！
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