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スペインでの日本人アーティスト若手の活躍/瀬戸口琴葉と鈴木宏宜
- 2024/6/25
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日本人がフラメンコ?と思われたのも今は昔。現在では、少なくともフラメンコ界においては、日本人がフラメンコを演奏したり、踊ったりすることが奇異に取られることはありません。こうなるまでには先駆者たちの努力と活躍があったわけですが、今年もスペインのあちこちで日本人アーティストが活躍中です。
5月29日、セビージャのペーニャ、トーレス・マカレーナでは瀬戸口琴葉が踊りました。トーレス・マカレーナは毎週舞踊公演が行われる、スペインで最も舞踊公演に力を入れているペーニャ。これまでにも多くの日本人舞踊家たちがこの舞台に立ってきました。瀬戸口もこれが2回目だそう。
エル・ガジとキコ・ペーニャの歌、ホセ・ルイス・メディーナのギター、エミリオ・カスタニェーダのパルマで、一部ではシギリージャ、
二部ではソレアを熱演。シギリージャの深み、ソレアの重さをしっかり表現していました。ソレアの後半、ブレリアになってから自由にのびのびと、歌に反応して踊っていたのがとても良かったです。
一方、6月21日、ハエンのペーニャ・フラメンカ・デ・ハエンで行われた第18回青少年フラメンコ・ギター・コンクールの決勝が行われ、横浜市出身の鈴木宏宜が準優勝となりました。優勝は、フェスティバルなどで主に歌伴奏で活躍するマヌエル・エレーラの息子、マヌエル・エレーラ・イーホ、3位はホセ・アンヘル・ブトレル・モラでした。
鈴木は1994年横浜生まれ。小学生の時にクラシックギターを習い始め、後、フラメンコに転向。高校卒業後、スペインに渡り、セビージャのクリスティーナ・へーレン財団フラメンコ芸術学校に学び、
同校のモニターも務めた後、コルドバの高等音楽院に学び卒業、大学卒業相当資格を取得しました。現在はグラナダ大学のマスターコースで学んでいるという努力家です。
準優勝おめでとうございます。これからのご活躍をお祈りしています。
なお、このほかにも、セビージャ在住の萩原淳子はセビージャ県ドス・エルマナスのフラメンコ祭やカディス県サン・フェルナンドのベンタ・デ・バルガスに出演するなど、コンスタントな公演活動を続けています。がんばれ、日本人フラメンコたち!