フラメンコがすぐわかる!Q&A集 その2

はじめてのフラメンコ/フラメンコは楽しい

 フラメンコは楽しい。見て楽しい。知って楽しい、やって楽しい。

 フラメンコは新しい世界の扉を開けてくれる。友達が増える。

 と、フラメンコが好きな人たちは口をそろえて言います。そうなんだろうな、そうかもしれないな、でもフラメンコって一体何? という人たちに、フラメンコは初めてという人たちのために、簡単にまとめてみました。

この「Q&A集 その2」では、フラメンコを実際に習ってみようと思った方などにも役立つように考えました。

まずはこちらのビデオを観てください。

この DVDは現在品切れですが、日本人として初めて、スペインで有数のコンクールで優勝したダンサー、AMIが語るフラメンコの魅力には身をつまされる方も多いのではないでしょうか。

フラメンコにつかまえられて、自分でもやってみたい、と思ったら、ぜひこのページを読んでください。

初心者編2 フラメンコを習おう

Q「フラメンコの起源はどこにありますか?」

 イベリア半島に伝わる音楽舞踊の伝統に、東方からやってきたと言われるロマ(ジプシー)たちの才能が加わって誕生したのがフラメンコです。

フラメンコ草創期のエッチング

もっと知りたい人はこちら!→フラメンコの基礎知識第3回フラメンコができるまで第5回駆け足でたどるフラメンコの歴史

Q「フラメンコはロマ(ジプシー)のものですか?」

 彼らなしにはフラメンコはありません。が、彼らの専売特許ではありません。東欧のロマたちはフラメンコを踊ったり歌ったりしません。スペイン国内でもロマなら誰もが歌い踊れるというわけでもありません。ロマのアーティストは多いですが、非ロマの重要なアーティストもたくさんいます

もっと知りたい人はこちら!→フラメンコの基礎知識第4回ヒターノって

Q「私にもできますか?」

 フラメンコは、老若男女、誰もが楽しむことができます。本場スペインでも、子供からお年寄りまで、プロもアマチュアも楽しんでいます。日本でも、親子3代で踊っているという人も、80代の現役ダンサーもいます。

 最初は覚えなくちゃいけないことばかりで大変ですが、だんだん覚えていくごとに楽しくなっていくはずです。

サンルーカルでのクラス後の宴。©︎Kyoko Shikaze

Q「どこで習えますか?」

 日本は本場スペインの次にフラメンコが盛んで、教室の数はスペインよりも多いとも言われています。

■お役立ちリンク集

●クラス情報

当サイト内「クラス情報

●専門誌によるクラス情報

http://www.paseo-flamenco.com/index.php#guide

※フラメンコ専門誌の教室ガイド。地方別になっています。

●フラメンコ協会のページではフリーワード検索や地方ごとのリストで閲覧が可能です。

お役立ちリンク>>会員教室一覧-会員名別(教室代表者)

Q「教室はどのように選べばいいですか?」

 気になるクラスがあったら、体験レッスンがあれば受けてみる、または見学をしてみるのがいいのではないでしょうか。この人の踊りが好きだ、というのも選ぶ理由になりますが、特に踊りでは初心者/初級者はそのお弟子さんが代教で教える場合もあります。

セビージャの教室で。男性も女性も、スペイン人も外国人も皆一緒に©︎Kyoko Shikaze

Q「踊りを習うために必要なものはありますか」

 教室によって違いますが、舞踊の体験レッスンなどでは動きやすい服装とヒールのある靴で、というところが多いようです。本格的に始める場合はフラメンコシューズ、稽古用のスカートなども必要になってくるでしょう。ギターならギターが必要ですね。歌の場合はメモをとるノートや録音機などの他に特に必要なものはないと思います。

Q「フラメンコシューズは普通の靴とどう違うのですか?」

 フラメンコシューズは、基本的に、女性用はパンプス、男性はショートブーツを使いますが、どちらも音を出すためにかかとと爪先に釘が打たれています。

スペインの教室で。いろんな靴の人がいます。サンダルもいるけどこれは例外©︎Kyoko Shikaze

Q「だから高いのですか?」

 そうですね。普通の靴よりも手がかかっています。また日本製もありますが、ほとんどが輸入品なのでお値段が多少はるのではないでしょうか。メーカーによって同じサイズでもフィット感が違ったりするので、できれば試し履きをして選びましょう。

Q「フラメンコギターはクラシックギターとは違うのですか?」

 材質や弦の高さなどが違います。が、クラシックギターでも演奏することができないわけではありません。まずは手持ちのギターで試してみて、欲しくなったら購入でも良いと思います。

形はクラシックギターとほぼ同じ。フラメンコギター©︎Kyoko Shikaze

Q「コンパスって何ですか?」

 コンパスはフラメンコのリズムパターンです。フラメンコでは12拍を一つの単位として考え、そのどこにアクセントがあるか、で区別しています。2でも3でも4でも6でも割れる12という数字がポイントで、2拍子系、3拍子系、そしてフラメンコ独特の8分の6拍子と4分の3拍子の組み合わせなどがあります。

もっと知りたい人はこちら!→フラメンコの基礎知識第10回コンパスって何?

コンパスはフラメンコの鍵。ホセ・バレンシア、カルメン・ゴンサレス、フアン・レケーナ©︎Kyoko Shikaze

Q「曲種って何ですか?」

 フラメンコにはいろいろな種類の曲があります。それをリズムや調性、メロディなどでグループ分けしているものが曲種です。同じ曲種でも歌詞やメロディ、長さなどが違うので、曲とは言わずに曲種と言います。

もっと知りたい人はこちら!→フラメンコの基礎知識第11回曲種あれこれ

Q「曲種の聞き分けができません。」

 慣れるのが一番ですが、スペインの入門書にあった簡単な聴き分け方をご紹介しましょう。

曲調とリズム、調性で判断していく方法です。明るく楽しいのか、シリアスな感じか、二拍子系か三拍子系か、組み合わせ系か、で判断していく方法です。

明るくて2拍子系ならタンゴ、タンギージョ、ガロティン、ルンバ。3拍子系ならブレリア、ファンダンゴ・デ・ウエルバ。シリアスで2拍子系ならティエント、ファルーカ、タラント、3拍子系ならソレア、組み合わせリズムならシギリージャといった具合です。

もっと知りたい人はこちら!→フラメンコの基礎知識第10回コンパスって何?第11回曲種あれこれ

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