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☆☆結果/審査員講評発表☆☆ 第2回日本フラメンコアワード
- 2023/5/22
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出場者全16組(キッズ部門6組、ソロ/パレハ部門2組、群舞部門8組)
皆様ありがとうございました。
お待たせしました、結果発表です!
出場者
https://flamenco2030.com/award2-actor/
募集要項/審査員
https://flamenco2030.com/award2-boshuu/
エントリー動画特設サイト(2023年7月2日(日)まで無料でご視聴いただけます)
https://www.flamencovideo.net/award2
審査方法
・各審査員は全動画をリモートにて視聴し、技術点(5点満点)、表現/構成点(5点満点)、衣装・小物のアレンジ点(3点満点)を採点します。(13点満点)
・技術点:演技に対しフラメンコの要素・基礎技術を審査します。
・表現/構成点:曲に合わせた振り付け・表現および、構成のアイデアを審査します。
・衣装・小物のアレンジ点:衣装、小物が演技にマッチしているかを審査します。
・審査対象が生徒だったり先生だったり、関係性が濃い場合は、その審査員は審査しません。(今回該当はありませんでした。)
・審査は、審査員の上位1名の点数と、下位1名の点数をカットした上で、各審査員の合計得点を審査人数で割り平均得点を算出します。
・部門ごとに点数の基準が異なることをご了承ください。(部門内の点数の基準は同一とします。)
目次
◎第2回日本フラメンコアワード最優秀賞
キッズ部門
エントリーNo.3(歌)チーム名:Para Siemple 「永遠に」
得点:11.88点
・稲田進
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・志風恭子
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
一般ソロ/パレハ部門
エントリーNo.7 チーム名:Studio Verde
得点:10.88点
・稲田進
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・志風恭子
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・永田健
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
一般群舞部門
エントリーNo.16 チーム名:棘の多い薔薇たち〜Rosas Espinosas
得点:11.88点
・稲田進
技術点:5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・志風恭子
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
◎第2回日本フラメンコアワード優秀賞
キッズ部門
エントリーNo.5 チーム名:¡Vamos a cantar y bailar!
得点:11.25点
・稲田進
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:3.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・志風恭子
技術点:2点、表現/構成点:2.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:4点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
一般ソロ/パレハ部門
エントリーNo.8 flamenco.jp(Wakana Doy)
得点:9.75点
・稲田進
技術点:5点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:1点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:3.5点、表現/構成点:3点、衣装・小物のアレンジ点:2点
・志風恭子
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:1点
・タマラ
技術点:4.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・永田健
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:2点
一般群舞部門
エントリーNo.11 チーム名:verchilo
得点:11.38点
・稲田進
技術点:4.5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・梶山彩沙
技術点:4点、表現/構成点:4点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・平富恵
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:2.5点
・志風恭子
技術点:3.5点、表現/構成点:3.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・タマラ
技術点:5点、表現/構成点:4.5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
・永田健
技術点:5点、表現/構成点:5点、衣装・小物のアレンジ点:3点
◎審査員講評(全出場者)
キッズ部門(6チーム)
エントリーNo.1 チーム名:Brillante「輝く」
出演者:
北村 絵澄(きたむら えと)6歳
蔵本 結愛(くらもと ゆあ)6歳
小原 加蓮(こばら かれん)6歳
濱本 れい(はまもと れい)8歳
福田 涼葉(ふくだ すずは)6歳
曲:viva sevilla
アピールメッセージ:
フラメンコを始めて1年、みんなフラメンコが大好き!
毎回キラキラの笑顔で同じスタジオに集まる仲間達です。
セビジャーナスの振付を覚えるのがなかなか難しかったけれど、みんなで一緒に4番まで踊るのを目標にがんばりました。
衣装は出演者のひとりのお祖母様が、それぞれの好きな色で手作りしてくれました。
一人一人の個性がキラキラのセビジャーナスを見てください!
講評
稲田進
スペインの春祭りを連想させるカラフルな水玉の衣装が、それぞれの雰囲気に合っていてとてもよかったと思います。全員が振付りけや構成をしっかりと覚えて自信をもって踊っていることが動画から伝わってきました。また、こんなにお若いグループにも関わらずカンテに反応できていることがすごいと思いました。セビジャーナスなので、向き合うところは相手の顔をみること、基本的なブラソの動き、肘が伸びがちなところなどから改善するとより一層上手に見えると思います。
梶山彩沙
ご家族の愛情たっぷりのカラフルな衣装がみんなとても似合っています! 顎をしっかり上げて自信を持って踊っている様子も印象に残りました。まさかフラメンコ歴1年とは。。。よく振り付けや構成を覚えて頑張りました!一番お姉さんの子がサインを出してあげたりしてサポートしてあげているのも見て取れ、年齢関係なく一つの目標に向かえるのも学校以外での習い事の良さだなぁと思いました。この先がとても楽しみですね。
平富恵
まず、全員それぞれのカラフルな衣装がとてもよく似合っていて、かわいらしく、見ているだけで嬉しくなりました。たった1年でここまで踊ることができたのはすばらしいです。1〜4番まで様々なフォーメーションで楽しく見ることができました。特に4番の最後で、みんなで大きな円を描きながら、一人ずつ回転するところにはハッとさせられました。難しいことを、大変よく踊っていたと思います。 これからは、今までよりももっと曲の中のメロディーや歌の変化にも注目してくださいね!興味を持って、聴いてると、新しい発見があるはずです。はっきり発見できなかったとしても、きっと子供時代の感性でしか受け取れないものがあって、それが自然と身につくと思います。そして、のびのびと身体を動かして踊りを楽しんで下さい。
志風恭子
初めて1年でこんなに踊れるようになるんだと驚きました。セビジャーナスの本場、セビージャのフェリアにもそのまま行けちゃう素敵なお衣装も手作りというのもすごいですね。初心者初級者は足が気になって下を向いちゃいがちなのですが、みんな顎を上げて踊っているのも、お互いの顔を見るのもすごくいいです。3拍子のアクセントも効いているし、これからどんどんもっともっと上手になっていく予感がします。
タマラ
色違いの水玉で揃えた手作りの衣装、とても可愛いです。構成も凝っていますね。1番は1人で踊るのかなと思いきや、途中で4人がフレームインしてきて意表を突かれました。その後も、人によって回るタイミングをずらしていたり、進む方向が違ったり、自分でしっかり覚えていないと踊れないような構成を、フラメンコを始めて1年のキッズたちが踊り切っていて素晴らしいです。さらに、全員がセビジャーナスのリズムをしっかり踏んでいることに感心しました。今後も楽しみです。
永田健
振り付けだけでなく、構成も4番まで全部変えて、踊り切ったのは素晴らしいなと思います!これからどう成長するのか、とても楽しみです。3番の終わり、センターの子が勢いよくポーズするシーンが個人的には一番好きでした。唯一残念なのが、一部カメラからけれてしまったり、かぶって後ろの子が見えなくなってしまうことがあったので、立ち位置を後方にするとかできたらとよかったのかなと思います。
エントリーNo.2 北島葵生
出演者:北島 葵生(きたじま あおい)8歳
曲:セビジャーナス
アピールメッセージ:
去年9月に念願だったキッズが仲間に加わりました。
半年で3曲マスターし、スタジオにある小物に興味津々、特にマントンが気に入りました。
マントンを振りたいということで、1,2番はマントンで振付けました。
どんな仕草も可愛くメロメロです。
衣装はママの手作り、見る度にレース、フリルが増えてゴージャスになりました。
初めての撮影、初めてのソロに 緊張しながらも、微笑みながら可愛く踊ってくれました。
講評
稲田進
神聖な空間で1つ1つの振り付けを丁寧に踊っている姿が印象的でした。また、花柄の上品な衣装もお化粧も似合っていて素敵でした。お若いのに一人で落ちていて踊りきることができていて将来がとても楽しみです。所々パソが踏みにくそうに見えます。例えば、後ろ交差の時に膝と膝が当たってしまっているので、少し足をターンアウトすると安定すると思います。マントンは置き方をきれいにすること、また、フレコの先まで意識してさばくと尚良いかと思います。
梶山彩沙
ママすごい!プロ顔負けの衣装がよく似合っていますし紺×黄色がセンス抜群です。短期間でこんなにスポンジのようになんでも吸収できてしまうなんて羨ましいですね!マントンの使い方も上手で、腕を大きく動かしても軸がぶれずに素晴らしいと思います!最後のポーズがもう一声ビッシーっと決められたらあと1点プラスできたなぁとそこだけ!少し残念でした。気合い入れてポーズ、絶対できると思うので次回また頑張って挑戦してみてください。
平富恵
半年で、ここまでできたことに驚いています。そして細かいマントン使いもとてもよくできていて、特に2番の胸にかけていたマントンをシュッと取るところはリズムもスピードもバッチリで素晴らしいと思いました。ソロで、最初から最後までしっかり踊りきったことはブラボーです。衣装もとてもよく似合い、スタイルもバッチリでした。 これからは、いろんなセビジャーナスの音楽を聴いて、「あ、これだ!」と思える自分の曲を探してみてくださいね!もっと自信を持て、笑顔が増えて、さらに素敵に見えると思います。美しく長いブラソをさらに生かすには、脚をしっかりと使って、地面を踏みしめると良いと思います。足が踏めると、背中もブラソも伸びて、踊りが必ず美しくなります。これからを楽しみにしています。
志風恭子
習い始めたのが9月って本当ですか? 短い期間にとてもたくさんのことを覚えて一人で踊れるようになったのはすごいですね。お衣装も、お団子に結ってお花も付けた髪も、セビージャのフェリアにそのまま行ってすぐに踊って楽しめそう。緊張しているのかもですが、同じ曲を何度も何度も踊っていくことで余裕を持って踊ることができるようになって自然に笑顔も出てきてもっと素敵になると思います。
タマラ
半年で3曲マスターとはすごいです!さらにマントンにチャレンジ!何よりも「やりたい」という意思があることが素晴らしいです。ブルーを基調とした衣装に黄色のマントンの色合いが素敵です。マントンを置くときは綺麗に広げた方が、素敵なロケーションにより映えたかなと思います。また、腕が下にいったときに肘を張れるとなお良くなると思います。
永田健
半年目でマントンにも挑戦するというチャレンジ、素晴らしいです!好奇心のままに踊りたいことを踊る年頃なんだなと応援するような気持ちで、楽しくみれました。撮影場所も素敵な場所でよかったです。ただ、映像を撮る場合、カメラが回ったら本番!というつもりでいないと、冒頭と終わりも少し目が動いてしまったのがもったいなかったです。撮る方も今から本番!とか声をかけるなどしてきっかけをだしてあげると踊りやすいかもしれないので、次回以上撮影の仕方も工夫してみると良いかなと思いました。
エントリーNo.3(歌)チーム名:Para Siemple 「永遠に」(キッズ部門 最優秀賞)
出演者:
小原 永遠(こばら とわ)10歳
清水 天女(しみず あまな)10歳
原田 理瑚(はらだ りこ)10歳
曲:セビジャーナス カホン生演奏(小原万葉)
アピールメッセージ:
5歳から一緒にフラメンコを始めた3人組。
カンタオールが私たちの住む島根県にはいないので、自分達で歌って踊れたらいいな! と昨年よりカンテのレッスンも始めました。
カンテをはじめて、ますますフラメンコが大好きになりました。
3人集まるとついパルマを叩いて、歌って踊ってしまいます。
これからもずっとフラメンコを一緒に続けたいな!!!
Viva Flamenco!!
講評
稲田進
大人っぽい雰囲気で堂々と歌いきっていて驚きました。お若いのにパルマもタンバリンもしっかり叩けていて良いと思います。しっかりとコンパス感も出せていました。衣装もとてもフラメンコらしくて、それぞれに似合った着こなしができていました。バストアップの映像ですので特に、カメラに対する目線を揃えることができていると尚良かったかと思います。揃ってハレオを掛けるところは、遠慮せずにもっと大きい声で言うと更に活気がでて良いですね。これからも頑張ってください。
梶山彩沙
すごい!!Dijo la liebre、この早口の呪文みたいなsevillanasをよく練習して素晴らしい完成度で見せてくれたと思います。私もこのSevillanas練習した過去がありますが難しかったです笑。そして何よりみんなリズム感がとても良い。まっすぐ走らずにぶれずにパルマを叩いたりPanderetaを叩くのって”基本のき”なんですが実は本当に難しいです。しかも歌いながら!よく教えてもらってよく学んでいるんだと思います。カンテの少ない日本の希望ですね!是非今後も続けて頑張ってください!
平富恵
素晴らしいの一言です。3人の佇まいの美しさと、パフォーマンスに心から感動しました。フラメンコは、まずカンテから始まったということを体現して、思い出させてくれる素晴らしい出来栄えでした。歌いながら、しっかりリズムをとっていること。身体にリズムが入っていることで、時折ちょっと見せてくれる振りにも圧倒的な安定感を感じました。この歌の歌詞は、言葉数も多く、謎の単語もあると思いますが、発声も発音もハレオもはつらつとして見応えがありました。歌をはじめて、どのように踊りが変わったと感じるのかを思い出してください。きっと、以前とは踊りの時に聴こえてくるものや感覚が違っているはずです。 これからは、スペイン語にも興味を持って、いろんな歌や踊りに挑戦して欲しいです。楽しみながら、コツコツと続けて下さい。これからの活躍を楽しみに待っていますね!
志風恭子
子供達だけで、セビジャーナスを歌っての参戦、びっくりしました。とても元気に、楽しそうに歌っているのが、お祭りのうたらしくて何よりです。リズムも音程もちゃんとしているし、ちょっと踊っているのもかっこいい! 本家レブリーハのおばあちゃまたちにも是非見てもらいたい、と思える出来栄えです。歌うことでフラメンコの理解が進み、踊る時にも絶対役立ちます。全国のキッズにも是非真似してもらいたい試みです。
タマラ
歌を覚えるのは大人になってからよりも子供の方が早いのかもしれませんが、難しいスペイン語の歌を、パルマをしながらリズム感良く歌えていてすごいです。そして座っている時も立っている時も、姿勢が良いです。歌の途中に入るハレオや踊りも、そこに向かうための呼吸が整っていて、無理なくスムーズにコンパスに入っていますね。しっかり前を向いた目線も素晴らしく、パフォーマンスとして完成度が高いと思います。
永田健
堂々とした立ち振る舞い(特に目線)が印象に残りました。すでに舞台慣れしている貫禄さえあります。早口言葉を流暢に歌い、合間にちょっとした振りも交え、完成度も高く、舞台で見せても十分魅せられる内容だと思います。また3人が仲良く切磋琢磨しているんだろうな、というのが映像から伝わってきます。これからもトリオでの活躍を楽しみにしてます。
エントリーNo.4 チーム名:Luna y Campana
出演者:
星野 月海(ほしの るな)11歳
丹野 寿々(たんの すず)11歳
曲:セビジャーナス
アピールメッセージ:
初めてアバニコを使ってセビジャーナスを踊りました。
セビージャの春祭りをイメージして明るく楽しく踊りました。
講評
稲田進
アバニコの振り付けがとても似合う可憐なパレハでした。向かい合ったときの表情も良く、また、正面を向いた時の目線もしっかりと定まっていて、テアトロでも上手に踊れるお二人だと感じました。踊っている時に、常に膝が伸びているので、膝のクッションを忘れないようにしましょう。これからサパテアードや動きの大きい振りが入ってくると、膝で衝撃を受けることになるので、意識してみてください。また、ブエルタのときは、もう少し顔を残してシュッと回るともっとキレが出て一段とかっこよくなると思います。
梶山彩沙
2人の名前にちなんだのでしょう、Luna y Campana可愛いチーム名ですね!!後半に行くにつれて笑顔が出てきて微笑ましかったです!アバニコの扱い方も丁寧で、ナチュラルにとても上手に動かせていました。向かい合って踊るときにアバニコが対象に広がっていくのが息が合っていてとても綺麗に見えました。しいて言えば!この可愛いピンクの衣装とカラフルなアバニコに2人の笑顔、明るい曲調のSevillanasを選曲していたら2人の良さがもっと光っていたと思います。
平富恵
最初から最後まできちんと清々しい踊りを見せてくれました。2人ともスタイルが良く、お揃いの衣装がとても似合っていました。扇子使いもとても丁寧にできていたと思います。特に4番の最後のパサーダは、扇子使いとブラソと顔の向きが整っていてがとてもきれいでした。正面向きから変わり、向かい合って組んだ時に笑顔が見られ、ここで雰囲気が大きく変わりました。最後のポーズは、笑顔で2人の良さが出ていました。 これからの踊りの頑張りポイントはいくつかあります。回転の時に、顔を残して最後にシュッとかえすと動きにキレが出ますよ。そして、全体的に膝が伸びているような感じがするので、膝のクッションを使って、しっかり地面を踏みしめましょう。そうすると、身体が安定して、踊りやすくなり、もっと笑顔になれると思います。音楽にのって、踊りを楽しんでくださいね。
志風恭子
ピンクと赤の水玉のボディ部分がとても可愛いお衣装で、アバニコを持ってのセビジャーナス。きちんと振り付けを踊っているという感じです。二人が顔を合わせる時にこぼれる笑顔がとてもいいです。セビジャーナスはもともとお祭りで、二人が対になって踊る曲です。舞台でお客さんの前で踊る時のように正面を向いて踊ったりもしますが、お互いを見て踊ることも大切だと思います。最後の笑顔もとても素敵ですね。
タマラ
第1回の時より背が伸びましたね。2人仲良くフラメンコを続けていることを嬉しく思います。ピンクの可愛らしい衣装に、大人びた色のアバニコが素敵ですね。初めてのアバニコでのセビジャーナスとのことですが、お二人ともスムーズにアバニコを扱えていて、2人の動きもとてもよく合っています。向かい合った時や、最後のポーズの笑顔がとても可愛いです。パサーダの時に、膝を曲げてプランタで床を踏むようにするともっと素敵になると思いました!
永田健
二人の息の合った踊りが微笑しかったです。アバニコも開くタイミングなど合わせるのが難しいと思いますが、一緒に練習した成果がよく出てる気がします。ただカメラの位置について、少し工夫した方が良いかなと思いました。床が少し斜めになっていたり、下からのアングルで良かったのか?個人的にはもう少し上からの方が映えるのはないかな、と思いながら見ていました。せっかく頑張っている踊り手を、どうやったらより美しく見せられるか、撮る側も一緒に考えるともっとよい映像ができると思います。
エントリーNo.5 チーム名:¡Vamos a cantar y bailar!(キッズ部門 優秀賞)
出演者:
藤門 希羽(ふじかど のわ)7歳
丸山 誇夏(まるやま こなつ)7歳
岩崎 杏奈(いわさき あんな)8歳
武田 芽以子(たけだ めいこ)8歳
椋 美咲(むく みさき)8歳
曲:セビジャーナス
(カンテ:エントリー者本人達、大橋範子、ギター:池川寿一、カホン:容昌)
アピールメッセージ:
同じスタジオに通う、小学校2年生と3年生の5人グループです。
長い子は幼稚園年少から踊っていて、フラメンコが大好きな子供たちです。
最近は、スペイン語も学びながら、歌うことも覚え始めました。
楽しく歌って踊っている姿を披露したく、エントリーしました。
ちょっと緊張していますが、フラメンコ魂が少しずつ芽生え始めた子供たちの踊りを見てください。
講評
稲田進
とても表情の良いチームでした。フェリア使用の衣装の着こなしもきれいで、スペインの方々にもご覧いただきたいと思いました。後半の小物への展開もきれいに繋がっていてよかったです。アバニコの使い方も上手で驚きました。全員に共通している改善してほしいポイントとして、どの動きにおいても、膝と肘は伸びないようにしましょう。脇の空間もしっかりキープできると尚、フラメンカらしくなれると思います。これからも益々頑張ってください。
梶山彩沙
FERIA DE ABRILのポスターみたいな可愛らしい色の組み合わせと昔ながらのデザインの衣装が個人的にとても好みです!みんなで歌も歌ったりアバニコも出てきたり構成も盛り沢山の楽しいSevillanasでした。それを一人一人が笑顔のまましっかりとこなしていて、練習頑張ったのだと思います!最初のシーンも遊びの延長で楽しく踊ったり歌ったりしてるんだ!みたいなメッセージやみんなの仲の良さが伝わってきました。Vamos a seguir baiando mucho y cantando mucho!!!!
平富恵
まず冒頭で声を出していたことが良かったと思いました。華やかで全体的に勢いもあり、セビジャーナスらしくとても良く踊っていました。それぞれの踊りがしっかりしていることで、様々なフォーメーションを見せることができていました。正面に対して自分がどう見えているのかを、全員が客観的に把握していることが素晴らしいと思いました。特に2番の最後で、真ん中グループと前の2人がわかれてしっかり踊っていたこと、3番への間奏で円から斜め列になった後笑顔でポーズしていたこと、4番で全員正面から始まり、途中で向かい合うバージョンなど細かい変化をしっかり踊りこなしていて驚かされました。日々のお稽古が、身についた結果が余裕の表情となって現れていました。 これからは、脚全体と膝を使って、地面をしっかり踏み締めてみましょう。そうすると、背中が伸びて、身体全体がもっとのびのび使えると思います。そして音楽を楽しんでください。これからも楽しみにしています。
志風恭子
自分たちで歌ったセビジャーナスの録音で踊っているというのがまずすごいし、素晴らしいと思います。色とりどりの華やかな衣装にシージョを組み合わせているのもセビージャの春祭り気分いっぱいで見ているだけで楽しくなってきます。マントンやアバニコなどの小道具も使って、フォーメーションを工夫して、と普通に踊るより覚えることがたくさんあって大変だったのではないでしょうか。その甲斐あってよくまとまった作品になっています。
タマラ
アピールメッセージに「フラメンコ魂が少しずつ芽生え始めた子供たち」とあるように、表情、ポージング、構成に対するポジションに向かう足取りに、彼女たちの意思を感じます。歌声は録音だと思いますが、彼女たちが歌っているのですね。カラフルな衣装に白いアバニコの動きがとても綺麗です。この先も続けて腕の位置が定まってくると、より一層まとまった群舞になりそうで楽しみです。
永田健
映像は幕がないのでスタートの入り(テンション)が難しいですが、一工夫して元気よく始まり、それが最後まで続いたのがすごく良かったです。構成も5人で踊ることを活かして、衣装もよく、賑やかで楽しかったです。スタジオも飾りつけたり、カメラの位置とのバランスもよく、映像としてもとても見やすかったです。
エントリーNo.6 山口寧々
出演者: 山口 寧々(やまぐち ねね)12歳
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ
アピールメッセージ:
私は5歳からフラメンコを始めました。
踊る事が大好きで、グループのみんなとたくさん踊ってきました。
新しい事に挑戦をしたくてソロでエントリーしました。
緊張もしますが、カッコよく、堂々と踊るので見てください。
講評
稲田進
マントンのフレコの先まで丁寧にさばくことができていて好印象でした。近年、踊りの中でマントンを本当に大切に扱えている人は少ないので、本当に素晴らしいと思います。また、お顔や首の位置も良く、見栄えのする踊りでした。アチチュードや、ポーズをとるときに、少しおへそが斜め向きに入ると、尚良くなります。正解が解ると調整できる方だと思うので、しっかり理想のフォルムを観て取り入れてみてください。
梶山彩沙
大人っぽい12歳!シックなマントンの色が似合ってる。マントンの難しい動きもたくさん取り入れていて綺麗に動けています。新しい事に挑戦してみたくて一歩踏み出してみたということなので、ステップアップに繋がればと思い2つアドバイスしてみたいと思います。まず、テンポが前のめりに走らないように注意すること、もう一つはマントンが体からあまり離れすぎないこと。5歳から積み重ねられたであろう安定感があるのできっとできると思います!頑張ってください。
平富恵
全体的に踊りの技術をしっかり学んでいることに好感が持てました。ブラソのポジションがとても美しくできているため、マントンさばきやポーズが決まっていました。シックな黒衣装の袖のデザインが、マントンとの組合わせ、また曲調にもよくマッチしていました。特に、2つ目のレトラのアチチュードとデベロッペでバランスをとるところが素晴らしいと思いました。 これからは、マルカールの時に、最初のステップに体重をかけてしまわないように気を付けましょう。最初の動きで重心の移動を我慢できると、その分身体でしっかりと、リズムを表すことができると思います。そして、音楽を楽しんでもっと気持ちを表情に込めていったら、もっと素敵になると思います。踊りの基本を大切にこれからも頑張ってくださいね!また別の踊りも見てみたいです。
志風恭子
キッズですか?というくらいおとなっぽく見えるのは黒の上下にマントンという組み合わせのせいかもしれません。白いフレコが豪華な、大きめのマントンを上手に使って、一つ一つの振りを丁寧になぞっているのは好感が持てます。十分上手だと思いますが、よりよく、と思うのであれば、歌を聴く、歌のセンティード、方向性を感じてそれに応えるようにということでしょうか。ってこれはもうプロを目指す人へのアドバイスみたいにですが、いろいろな歌をたくさん聴いて、自分の中に染み込ませていくのが理想です。
タマラ
マントンをとても丁寧に扱えていてフレコの動きも美しいです。練習を続けたら、筋力の成長とともに、さらに美しく見えると思います。肘も張れていて、顔や腕の角度にフラメンコらしさが現れています。マルカールの1歩目は体重をかけずに足を出すだけにするとよりフラメンコ度が増すと思います。
永田健
すごく丁寧に踊っているのが伝わってきました。テクニック、マントンさばきもしっかりしているので安心して見ていられます。ただソロで踊る場合、群舞の構成がない分、一人でいろんなことを表現をしないといけないので、今後はそのあたりに取り組んでいくとより魅力が増していくかと思います!例えば、時にはカメラに近づいてみる、あるいは一番後ろまで下がる、などアクセントをつけると見ている方は、次はどうなるのかなとより感心を持って見るようになると思います。
◎一般ソロ/パレハ部門(2チーム)
エントリーNo.7 チーム名:Studio Verde(一般ソロ/パレハ部門 最優秀賞)
出演者:
石田 久乃(いしだ ひさの)
吉海江 陽(よしかいえ ひまり)
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ
アピールメッセージ:
約13年間一緒にStudio Verdeでレッスンを受けてきた2人です。
2人で考えた構成とそれぞれが考えたソロパートに注目してご覧下さい!
講評
稲田進
ボディーワークにおいては、粘りやしなりが上手に出せていて、今後さらに進化が期待できる若手のお二人とお見受けしました。実力があるパレハでしたので、ただ一緒に踊っている感じになってしまっていて構成がもったいなかったです。お互いを意識しているのが映像から伝わると良いですね。また、すべての動作において脇が潰れてしまっていて、幼い印象を受けるので、是非古典的なフラメンコの動画等を観て今後の参考に取り入れてほしいです。
梶山彩沙
うまい!!これが噂の関西のうますぎるヤング世代ですか?!2人で考えたという振り付け、構成もそれぞれの良さが良い感じに発揮されていたと思います。最初のパルマでDoblarしている所からうまい感じがしました。小さい頃からやってるだけあってわざっとっぽくなく、ナチュラルに見えたのも良かったです。ただ!録音に合わせて踊ると難しいと思いますがテンポが走ってしまうのが残念。一つ一つの動きや音をもう一つ噛み締めて踊ってみてください。明るい未来!頑張ってください。
平富恵
踊りの技術がしっかりしていて、とてもよく踊ることができていたと思います。特に指先がきれいで、ブラソの美しさが際立ちました。最初から最後まで安定感がありました。1人ひとりの踊りが、とても丁寧で素晴らしいと思いました。 せっかくの振付と構成なので、この踊りを磨いて2人にしか出せない2人の物語を表現できるように頑張ってください。もう少しアイコンタクトがあったり、ソロのシーンでのコミュニケーションがあれば、さらに良くなると思います。
志風恭子
黒いバックに赤いスカートがよく映えます。上手、というよりこれはもうプロレベルの方ですね。身体の使い方、重心の移動、回転の後の処理、肩の入れ方、など、細部がいいですね。一つ一つの動きにセンティードがあると感じさせます。例えば腕をのばすときも腕の先に気持ちが入っている、という感じ。一緒に踊るところも、振りまで全部同じように踊るところもあればずらして踊るところもあり、それぞれのソロもあり、と工夫しています。
タマラ
クエルポをしっかりと使えていて、体の動きをコントロール出来ているように見えます。サパテアードやパルマもしっかりしています。サパテアードの掛け合いなどもあったら、さらにパレハ感が出たように思います。今の時点で実力は十分にありますが、更に進化しそうで楽しみです。
永田健
1番から4番まで雰囲気も構成も全部違うので、楽しめました。空間も横と奥行きもしっかり使っていて良かったです。全体的に完成度が高かったですが、あえて何か言うとすれば最後のポーズの角度が、二人で横なのか斜めなのかいまいちはっきりしないので、そこをちゃんと揃えたらさらに見栄えが良かったかな、と思いました。
エントリーNo.8 flamenco.jp(Wakana Doy)(一般ソロ/パレハ部門 優秀賞)
出演者:Wakana Doy
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ(Flamenco2030オリジナル音源)
アピールメッセージ:
以前たまたまわたしの動画を見つけてくれた子が、「かっこいい、感動しました」って言ってくれた。
フラメンコって素晴らしい。
また見せてあげたいな、という気持ちで撮りました。
普段着で、慣れ親しんだ公園で笑。
気楽に楽しんでいただけたら嬉しいです。
著作フリーの音楽ありがとうございました。
講評
稲田進
夜に街中でフラメンコを踊る自由なスタイルで、何物にも囚われない感じが素敵でした。また、アイレたっぷりで足をやらない振り付けもよかったです。動きにもしっかりと余韻があり、フラメンコらしい作品でした。ただ唯一もったいなかったのが衣装です。衣装なのか、私服なのか、練習着なのかが分かりにくくテーマが伝わりにくかったように思います。
梶山彩沙
風とか、通行人の話し声とかが雑音にならず、それも全部合わさって作品になっているかのよう!通行人のみなさんも、あれ?エキストラ?くらいなんか色々が溶け合ってナチュラルでした。マルカへだけで踊ることの楽しさや難しさ重要さ、そしてなんか結局これなんだよな感が自然体のわかなさんから溢れていました。手の動かし方や視線の向け方一つ一つに表情がありました。
平富恵
全体的に、踊り自体はゆったりとした感じがありました。自然体で踊りと音楽を楽しんでいることが伝わってきて、とても良いと思いました。今回は、夜の公園で、少々見えづらいところもありましたが、それでも表情の豊かさは伝わってきました。次回チャンスがありましたら、明るいところでの別の踊りで、しっかり表情も見てみたいと思いました。 これからもフラメンコの音楽を愛し、どうか安全を安全を確保しつつ、踊りを楽しんでくださいね。
志風恭子
こちらもプロだな、と感じさせる踊りです。夜の公園、野外でのパフォーマンスのため、全体的に画面が暗く、音も小さく、暗がりで踊っているという感じで少々見づらいのですが、歌を丁寧にマルカールしていく実力は十分伝わります。回転のキレもいいし、もっと表情や細部も見たいなあ、と思ってしまいます。スカートはよく見えるので上ももう少し明るい色だったらよかったのかもしれません。いつかぜひ、明るいところで拝見させてくださいね。
タマラ
音楽に誘われるままに踊ったような自然なマルカール。12秒目あたりのちょっと顎を上げて歩くシーンや、ファンキーな髪型、洋服もWakanaさんらしさが出ていると思います。フラメンコシューズではなさそうですが、プランタから丁寧に踏み込んでいるのが分かります。ブラソの動きも綺麗です。欲を言えばもう少し照明のある場所で(顔が見たい)、ミニコンパネ1枚置いてサパテアードが聞こえたら、そして音源の音量がもっとあればなお良かったです!
永田健
踊りたい、表現したい!というのが溢れて伝わってきます。えんとつっぽい雰囲気の電柱も雰囲気がよく、ぱっと踊りたいところで踊って見た、ストリート感が心地よかったです。とはいえ映像作品なので、風や人の声が入ったり曲が聴きづらいと集中しづらいので、音の撮り方を少し工夫すると良いかと思います。
◎一般群舞部門(6チーム)
エントリーNo.9 チーム名:Las Clavellinas Lindas
出演者:
柳 京子(やなぎ きょうこ)
土田 加津子(とだ かづこ)
山田 のど香(やまだ のどか)
冨永 ゆかり(とみなが ゆかり)
久米 麻由美(くめま ゆみ)
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ
アピールメッセージ:
新しい2人がコロナ禍の間に加わり楽しさが一層増し、益々フラメンコが好きになりました。
今回は2種類の振付を考え、分けて練習、週末には全員で練習しました。
練習中もおしゃべりは尽きず、踊り始めるといつまででも踊っている仲間です。
撮影しているとき失敗しても笑ってばかりでした。
緊張しながらも楽しく踊っているところをご覧頂ければ嬉しいです。
講評
稲田進
フラメンコらしい色合いで統一された衣装が皆さんにとてもマッチしていたと思います。全員、お顔の向きや体の向きもきれいにそろっていてチームでそろってしっかりと取り組んでこられたことが動画から伝わってきました。また、音が回りやすい環境にも関わらず足の音も良く揃っていてよかったです。手を交差させるところの指先の動きや、表情がもっとつくと感情が伝わってさらに良くなるかと思います。
梶山彩沙
ザ!フラメンコ!の色合いの衣装ですが一人一人デザインや質感が若干工夫されていてとてもおしゃれな印象です。ところどころテンポが走ってしまって残念!という場面も見受けられましたが、みなさんで考えられた振り付けは、左右対称の動きや合わせた動き、フォーメーションの変化などもよく考えられていたと思います!コメントにもある通りリラックスした雰囲気と笑顔が良かったです。手先の動きに表情が出るともっと良くなると思います。
平富恵
緊張感の中にも、踊りを丁寧に一生懸命やっていることが伝わってきて、見ていて応援したくなりました。基本的には、終始チームワークの良さが表れていたと思います。 これからは、踊りや音楽をもっと楽しんで、一人一人がより主張しても良いのではないかと感じました。また身体にグッと力の入る瞬間をつくったり、それぞれが、自分の表情を豊かに表すことで、全体の印象も変わってくると思います。仲間を大切に、楽しいという気持ちを忘れずに踊りを続けてください。
志風恭子
黒い衣装に赤いシージョの3人と赤い衣装に黒のシージョの二人という組み合わせ。赤い衣装はデザインも違うのですが、色味を合わせるだけで統一感が出ていますね。基本、鏡を見てレッスンを受けているような、正面向いて同じ振りで踊っていることが多いのですが、位置を変えることで変化をつけています。照明向きでも少し斜めに構えて立体感を出しているのはいいですね。そう言ったほんの小さなことで観客の印象は変わってきます。これから踊り込んで行けばもっとこなれていくことでしょう。
タマラ
赤と黒で統一された衣装が、白を基調としたロケーションに映えています。手前の床に並んでいる花は撮影のために置かれたのでしょうか。効果的だと思います。皆さんで練習を重ねたということでチームワークがとても良いと思いました。2人と3人で振り付けを分けたり、構成もよく考えられていたと思います。皆さんフォームは綺麗なので、目線、腹筋・背筋などに気をつけると力強さが増すと思います。
永田健
シックな赤黒の衣装をうまく組みあせた群舞構成で、背景とも合っていてとても綺麗な映像でした。個人的には4番の構成と衣装のバランスが一番良いなと感じます。冒頭のファルセータ、舞台だと暗転から明るくなってくるイメージだと思いますが、最初から明るくて待ち時間が長いので、ブラソだけも少し動かすとかしても良いのかな、と思いました。
エントリーNo.10 チーム名:Los Nueve en Armonía
出演者:
伊藤 克恵(いとう よしえ)
久保山 聖美(くぼやま さとみ)
小番 奈緒美(こつがい なおみ)
貞広 純子(さだひろ じゅんこ)
椎野 洋子(しいの ようこ)
鈴木 典子(すずき のりこ)
畠山 薫(はたけやま かおる)
八木 晴子(やぎ はるこ)
渡辺 佳子(わたなべ けいこ)
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ
アピールメッセージ:
わたしたちは、踊りの経験年数やバックグラウンド、クラスも違う9名から成る多様なチーム。
コロナ禍で他のメンバーに会う機会も少ない中、久しぶりの同窓会のように、わいわいと一日限りのコラボレーション!皆の想いがひとつに。
ハプニングや緊張を超えて、今できる精一杯の踊りで楽しい一瞬を過ごせました。
これからも頑張ります✨
講評
稲田進
それぞれのテーマがみえる衣装の選択で、振り付けともマッチしていました。1番目のグループの方は、ジャマーダの時の指の動きがあると一段と印象が良くなると思います。2番目のグループの方は、マントンを回すときになるべくたるまないように始動ではなく後半に勢いをつけるようにしてみてください。3番目のグループの方は、目線や表情を動きによって使い分けると尚情緒がでて良いと思います。また、全体的には腕の軌道、肘からブラソを上げる、肘より先に手を下すなど、基本的なところが固まると良いですね。
梶山彩沙
3チームとも味の違う衣装が良くお似合いでした!これは他のエントリーチームにも今回何度かコメントしたのですが、テンポが走ってしまうのが残念。一歩一歩をもう少し噛み締めて味わってみると良いと思います。最後には今回1番の大所帯9人が集まってポーズがバシッと決まったのはとても良かったです。コロナでなかなか会えなくなったメンバーと踊りを通して繋がっていられる事、歌とコンパスが共通言語でいつでもすぐに分かり合えるのがフラメンコの良さですよね!!
平富恵
コロナを経て、1日限りのコラボレーションの大切さを感じながら踊られたことが伝わってきました。グループごとに、スタイルの違う踊りで楽しむことができました。各グループごとに大変良くまとまっていたと思います。特に、最後の全員でのポーズでは、位置的に重なってしまい見切れることもなくきれいにフィナーレを飾っていました。 これからは、皆さんが一人ひとり、もっと表情をあらわして主張したら、さらに良くなると感じました。舞台に入ってくる時の歩き方も踊りの一部と考えて、しっかり丁寧にやると全体のクオリティが上がっていくと思います。
志風恭子
色とりどりのスカートに袖口が広がった白いブラウス、エプロン、という衣装はお祭り感があっていいですね。ファンダンゴ・デ・ウエルバはフラメンコの曲種の中でも民族舞踊に近いものなので、そう言った意味からもこの衣装はいいと思います。後半は黒い衣装にマントン、黒が基調な衣装の踊り手たちが登場し、最後は全員で、と変化をつけた構成です。違うクラスの人が一緒に踊っているということですが、そうすることで経験の浅い人は目標ができますし、長い人は初心を思い出すことにもなってウィンウィンなように思います。
タマラ
1日限りのコラボレーションで、クラスが違う9名で合わせるのは大変だったと思いますが、よく融合されていると思います。最後に9人になるところも、全員の顔が見える位置にスムーズにつけていますね。1つの目標に対する皆さんの熱意がこの作品に現れていると思います。3組それぞれの衣装も統一感があって似合っていて良かったと思います。
永田健
クラスが違う9人で集まって、最後のポジションとか大変だったと思いますが、顔も重ならずよく合わせたなと思います。皆さんのフラメンコへの熱とチームワークが伝わってきました。ただ、前のチームも同様ですが、冒頭でただ背中を向けて立っている絵は舞台で暗くできるのであればOKですが、映像としては正直勿体無いなと思います。映像は最初の5秒が大事ですので、そこの見せ方もぜひ研究してみてください。
エントリーNo.11 チーム名:verchilo(一般群舞部門 優秀賞)
出演者:
森野 みどり(もりのみどり)
凌木智里(しのきちさと)
ローラ
曲:Que también es de Sevilla/Manuel ObregonLa liebre/Las corraleras de Lebrija
アピールメッセージ:
チーム名の「verchilo」…みどりのverde、チリこと智里のchili、ローラのLola、の頭文字を取りました。
タブラオライブのプレセンタシオンから生まれた作品です。
他人に興味のない女達。
互いの存在に気づくもうまく近付けない。
視線を合わせれば諍いになる。
ついに一触即発!そこでchiliが思いついたのは…? 屋上での撮影。
一回撮ったところで階下からお叱りを受けてしまったため、奇跡の一発撮りとなりました。
講評
稲田進
構成、表情、バイレに身のこなし、どれも良かったと思います。しっかりとストーリーが見えて面白い作品でした。動作に余韻があって、カンテが強いところにあわせてコンパスをつかめている感じもでていました。3人ともそれぞれの個性が活きていて、いつかタブラオでも拝見してみたい作品でした。前半はしっとりとした曲風ではありますが、衣装がもう少し華やかだと尚良かったかと思います。
梶山彩沙
なんかあるなと思ったらやっぱりありました!笑 なんだかどんよりした空に黒白赤の衣装、ピアノの感じが愛憎の昼ドラのオープニングみたいだなぁと思ってみていたら3番でその感じが現れ、4番ではなんか4コマ漫画の落ち?みたいな展開に笑 ドラマがありました。しっとり見せる所は見せて最後は一転、明るくどんちゃん騒ぎのような様子が可愛かったです。
平富恵
最初と最後では、雰囲気がガラッと変わりとても楽しめました。3人それぞれの踊りもしっかりしていて、何よりも前半のブラソだけパートから既に眼差しに力がこもっていて、全体として見応えがありました。また後半は、予想もしない展開で、特にそのチェンジのシーンの演技は、コミカルで楽しく、表現の豊かさは素晴らしいと思いました。曲調も変わりそれに伴い、全員の演技や表情がさらに明るくなり、引き込まれました。 表現することをさらに極めて、踊りや音楽を楽しんでください。
志風恭子
屋上で、黒、赤、白のシンプルな衣装の3人が踊るセビジャーナス。ポーズが綺麗です。ゆっくりブラソだけで、パレハ・オブレゴンのスローテンポのドラマチックに踊る1番、センスがある演出ですね。初心者はゆっくりなセビジャーナスと思う方もいらっしゃると思いますが、ゆっくりだと一つ一つの動きにごまかしがきかない分、かえって難しいのではないでしょうか。3番、芝居仕立て? そう人なると歌詞とのミスマッチがちょっと気になります。最後はコラレーラでお祭り騒ぎ。日本でコラレーラ人気なんですね。
タマラ
冒頭30秒の静止振りが素晴らしい。ゆったりとした動きの中にも緩急があり、体幹の強さが感じられます。1番は座った状態で腕の動きのみですが、3人それぞれが歌と合っていて美しく、フラメンコにおける腕の動きの重要性を再確認しました。立ち上がる動作、椅子をフレームアウトさせる動作もスムーズかつ、体の動きに重味があります。後半、急展開するストーリーも楽しめました。とても素敵な作品だと思いますので、これからも踊り続けてください。そして、verchiloでの他の作品も見てみたいです。
永田健
ドラマのワンシーンかのようなオープニングから、最後の転換まで、一つの出来上がった作品として、フラメンコ的にもエンターテインメント的にも、両方で楽しめました。特に1番の女優になりきった3人の雰囲気が、最高でした!個性と表現力と踊り+構成が相まってとても良い味が出てました、ぜひ3人の続編が見たいです!
エントリーNo.12 チーム名:とくだしほ★フラメンコ舞踊団
出演者:
梅田 やよい
嘉藤 さよ子
吉満 里美
荒殿 智子
内田 恵
熊谷 信子
吉岡 まゆら
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ
(カンテ: 有田圭輔、ギター:徳永康次郎、カホン: カルロス・ゴメズ、パルマ: 德田志帆)
アピールメッセージ:
昨年の12月に鹿児島県民ホールで披露した時の音源を使用しています。
日本のアルダルシアともいえる(?)鹿児島でフラメンコに真摯に向き合って踊っている私たちの踊りをぜひ見て欲しいと思い応募しました。
年齢も職業もフラメンコ歴も様々なメンバーですが、練習やイベント・公演、打ち上げ等を通してチームワークもバッチリです。
まだまだ未熟な部分もあるかと思いますが、素晴らしい音源、振付、衣装と共に丁寧に踊ります。
講評
稲田進
全員が指先まで丁寧に踊っていることが動画からも感じられて良かったです。衣装の組み合わせも統一感の中に個性があって綺麗でした。構成面においては、せっかくこれだけの人数なので、立ち位置の入れ替わりや、画の印象が変わるような移動があると尚、群舞として面白かったかと思います。振り付けは動作に偏りがなく良かったです。
梶山彩沙
いわゆる基本のファンダンゴの振り付けから、もう一味も二味もこだわって良く練って作られていると思いました。動き的にもリズム的にも難しい山場のような場所が何箇所かあったのではないでしょうか?良く練習された様子が想像できます!!Contratiempoが入るとどうしてもリズムがブレがちですがそういったことも無く、安定した踊りでした!ピンクのお二人が最後ちょこっとでも出てきてみんなで終われたら良かったかな?と思いました!
平富恵
最初から最後まで、群舞をきちんと揃えて、しっかりと丁寧に踊っている所がとても良いと感じました。振付には所々、足音やパルマが入り難易度も高く見応えのある振りだったと思いました。 真面目で好感が持てる踊りの先に、さらに手首を柔らかく使いこなせると踊りの表現に幅が出せると思います。また、実際の表情も少々硬い感じだったので、リラックスして積極的にアピールできるように努力されたら、もっと素晴らしいものになると思います。
志風恭子
7人の群舞でのファンダンゴ・デ・ウエルバ。黒を基調にした衣装ですが、レイアードスカートの色で変化をつけています。一番最初、登場のところと途中で二人が抜けるところを覗いてほとんどずっと皆同じポジションで、全員で同じ振り付けを踊るという、クラスレッスンスタイルのフォーメーションが変わりません。これだけ踊れるのであればフォーメーションや振り付けに変化をつけてもいいかもしれません。一段上を目指すだけの実力があるはずです。
タマラ
ファンダンゴの大作ですね。ファンダンゴと言えば、教室ではセビジャーナスの次に習う踊りというイメージが強いですが、この作品もそうだとしたら、このボリュームたっぷりの振付を覚えたことは、3拍子系のコンパスがかなり身に付きますね。コントラも乱れることなく、全員の動きに統一感があり、ファルダを取るタイミングも綺麗に揃っていて、練習を重ねたことが想像出来ます。衣装の組合せもセンス抜群でした。
永田健
チームワークも構成も完成度が高く、長いこと一緒に練習を重ねてきたメンバーなのかな、と感じます。ある程度踊りこなしている感じはするだけに、欲を言えば最初から最後まで立ち位置があまり変わらず展開の予想ができてしまうので、4番の中で立ち位置を時は大きく変えて変化をつけたりするともっと面白くなるかなと思いました。
エントリーNo.13 チーム名:くるくるトーマと愉快な仲間たち
出演者:
青木 柊磨(あおき とうま)9歳
島村 唯瑛(しまむら ゆえ)12歳
青木 八千代(あおき やちよ)
島村 祐子(しまむら ゆうこ)
曲:セビジャーナス Ay,que te como
アピールメッセージ:
キッズ2人は、フラメンコを始めて4年が経ちました。
昨年初めての発表会で親と子・おばあちゃんと孫の夢の共演が実現!ハラハラドキドキでした。
ゆえちゃんは、もう少しでおばあちゃんの身長を超えそうです。レッスンに通うトーマ君は、ママを一人占めの時間です。
みんなで一緒に踊りたいとのキッズのリクエストで一般部門で参加します。
大好きなママ・おばあちゃんと一緒に富山城をバックに楽しく踊ります。
講評
稲田進
フェリアの雰囲気を動画から感じることができました。それぞれが踊ることを楽しんでいることが伝わってきて、こちらも楽しい気持ちになりました。男子のバイレは少ないのでこれからも益々頑張ってほしいです。パレハで組んで踊るときは、相手の目を見て踊ることや、パサーダの入れ替わりのときに、すれ違うのではなく円を描くように回り込むことができると、尚良いと思います。
梶山彩沙
素晴らしい背景と暖かいご家族の雰囲気がそれだけで絵になります!最初は緊張してお姉ちゃんをチラ見していたトーマ君も最後には”間違えちゃった〜”といった照れ笑いが見えて、女性陣がそんなトーマくんを微笑ましくみている様子にもほっこりしました。くるくるトーマの意味がわかった気がします!笑 おばあさま!エレガント!3世代に渡ってフラメンコを一緒に楽しめるなんて羨ましい限りです。
平富恵
キッズ2人からはじまり、女の子の方はリーダーとしての存在感もありよかったです。男の子と2人で向かい合ったところでは、2人とも笑顔になって雰囲気が急に明るく変化しました。中盤から大人の方も加わりアットホームな雰囲気になりました。大人のお2人は、ブラソの動きが美しく、見応えがありました。最後は、みんなで楽しく円になって、少々うまくいかないところもありましたが、ご愛嬌でしたね。全体にとても楽しい雰囲気があり、素晴らしいと思いました。家族や、仲間と踊る幸せを感じながら、音楽にのってこれからも楽しく踊りをつづけてください。最後のポーズは全員笑顔で良かったですが、特に男の子の表情が最高でした!
志風恭子
キッズかと思ったら、お城をバックにおかあさん、おばあさんも一緒に、親子三代でのセビジャーナス。素敵ですね。1番は正面向いて、2番は向かい合って子供たちで、3番ではは祖母登場向かい合って、最後は4人でと、構成も工夫しています。日本でも親子3代でフラメンコを楽しんでいるご家族がいるということ、スペインの人たちにも知らせたくなります。最後、男の子がぐらっとするのもすごく自然でほほえましい。これからもみんなで楽しんでくださいね。
タマラ
お城と水色の空という美しい背景に、フラメンコの衣装が映えます。そんなロケーションで親子3代のフラメンコに、陽気なセビジャーナスの音楽がとてもマッチしていて、ほのぼのとした雰囲気がこちらまで伝わってきます。最後は4人全員でくるくる・・・よろけるトーマ君、皆さんの笑顔が素敵です。これからも仲良くフラメンコを続けてくださいね。
永田健
いきなり登場するお城と、春祭りっぽい華やかな衣装に、日本版春祭り感がしました。家族で、地元で楽しく踊るセビジャーナスの楽しさがストレートに伝わってきて、よかったです。ただ撮り方の問題か、音が小さく、周りの雑音や足音とのバランスが良くないのがちょっと残念です。こんな場所で大人数で集まってフェリアをやったら面白そうですね。
エントリーNo.14 チーム名:Las muchachas!
出演者:
安藤 かりな(あんどう かりな)
安藤 かりん(あんどう かりん)
佐久間 彩羽(さくま いろは)
田中 くるみ(たなか くるみ)
山口 寧々(やまぐち ねね)
和田 涼葉(わだ すずは)
曲:ファンダンゴ・デ・ウェルバ
アピールメッセージ:
同じ教室に通う、小6から高1までの仲良し6人グループです!
皆、フラメンコを7年以上続けていて、いつも教え合い、支え合って1つの踊りを完成させています!
昔は踊りを覚えることで精一杯だったファンダンゴで、今回はコンクールに向けてパリージョとマントンに挑戦しました。
体全体を使って表現をする、ということを目標に掲げて頑張りました!
そんな私たち皆で創り上げた踊りを見てください!
講評
稲田進
まず、これだけの若いバイラオーラがいることに希望を感じました。それぞれ振り付けをしっかりと収得して、小物も上手に使えていたと思います。小物に気をとられすぎず、「表現する気持ち」をもっと前に出すことができるのではないでしょうか。まずは表情からつけてみてください。とてもものびしろを感じましたので、これからもフラメンコを頑張ってほしいです。
梶山彩沙
さわやかな水色の衣装と白いマントンシージョがセーラー服に見えてくるような若々しくて可愛らしいチームでした!これは今回何度もコメントさせて頂きましたが、曲に対してテンポが速くなってしまうのが惜しかったです。マントンの使い方が丁寧でとっても良かったと思います。メンバーの入れ替わりや構成も工夫して考えられていたと思います。教えあい支えあいながら高め合っていける関係を大切にこれからもフラメンコを楽しんで行ってください!
平富恵
基本を大切に全員で作りあげているところが素晴らしいと思いました。衣装も爽やかで良く似合っていました。カスタネットから始まり、マントンもソロや、パレハがあり、全体的に盛り沢山で楽しく見ることができました。驚いたことは、カスタネットをもったままのマントンなど、難しい技を難なくこなしていたことです。皆さんの努力の成果が表れていました。これからは、カスタネットのリズムにもこだわりを持つと、踊り全体が締まってさらに良くなると思います。また表情にも自然な緩急をつけて表現の幅が広がることを期待しています。
志風恭子
白のフリルのついた水色の衣装に白いシージョ。シンプルですっきりした衣装が素敵です。オープニングはカスタネットでのファンダンゴ・デ・ウエルバ、すごいですね。昔はセビジャーナスもファンダンゴもカスタネットつきで教えられるのがスタンダードだったと思いますが、最近は少数派なのかな。カスタネットできるとスペインで、フェリアなどに行っても尊敬されますよ〜。続いてマントンでのソロ、デュオ、そしてふたたびカスタネットと変化をつけた構成です。
タマラ
小学生から高校生までのグループで全員フラメンコ歴7年以上というのが、未来が楽しみでなりません。既にパリージョを持ちながらマントンを扱う技術も習得されていますね。最初のグループで1人ずつ、上体を使いながら振り向く様がとても素敵です。水色の衣装にアイボリーのマントンの組合せもとてもさわやかです。
永田健
小学生と高校生が混じってるとは言われないと気づかないくらいバランスとチームワークが良かったです。カスタネットとマントンを使いまわして、よく練習してるなと思います。全体的にクオリティーが高いのですが、1番と4番が全員パリージョで印象が薄くなってしまうので、カスタネットの人とマントンの人が一緒に踊ったりするシーンがあっても面白いのかな?とか思ったりしました。
エントリーNo.15 チーム名:河野いおりフラメンコ教室
出演者:
梅田 素世(うめだ もとよ)
村田 明美(むらた あけみ)
古川 小百合(ふるかわ さゆり)
河野 いおり(こうの いおり)
曲:Sevillanas Despacio “La historia de una amapola”
アピールメッセージ:
東新宿駅側のアリアーテ東新宿で開講している河野いおりフラメンコ教室 入門クラスのメンバーで参加致します。
普段のスタジオが今日はステージに早変わり!
「たくさん踊れて、楽しかった!」
「レッスンとはまた違う雰囲気、皆さんのお顔もしっかり見られて本当に楽しかったです!」
クラス以外で誰かに観て貰うのはこのフラメンコアワードが初めてでした。
素敵な機会をありがとうございます。
講評
稲田進
前半、とてもエレガントな印象の踊り方で曲の雰囲気も合っていてよかったです。また、しっかりとアイコンタクトを取りながら、お二人で踊りきっていらっしゃったので、パレハの作品としても良かったですし、表情もとてもよかったです。後半に先生とお子さんが合流するところの流れもスムーズでした。お子さんも余裕があってすごいと思いました。これからもフラメンコを頑張ってください。
梶山彩沙
みなさんの笑顔とエレガントな雰囲気がまず印象に残りました。入門クラスということですが手の使い方がしなやかでとても綺麗に動かせていると思います!ポーズを決めたらもう一呼吸止まってから次の動きに行くとさらにポーズが決まった感じがするかなと思いました。4番まで踊れるお姉さんチームに混ざって1番の振り付けで参加していた子の顔つきが最後のおじぎまでとても大人びていて今後が楽しみです!4番まで覚えた際にはまたチャレンジしてほしいです!
平富恵
全員表情が和やかで、踊る楽しさが伝わりとても良かったです。大人の方の踊りは、みなさん笑顔が美しく、ブラソも自然体でした。女の子の踊りは、力強さと主張があって引き込まれました。 パソデセビジャナスやパサーダの時には、横移動しすぎず、相手に正対できると、アイコンタクトなどがとれて、まとまりが生まれると思いました。 今後、踊りで習っていくことはたくさんあると思いますが、この楽しさを忘れずに、音楽を愛し踊りを続けてください。
志風恭子
おとなもこどももみんな一緒に向かい合って楽しく踊ることができるのがセビジャーナスのいいところ、入門曲にしては難しく、決まった足取りを覚えるのは大変ですが、一度覚えてしまえばあとは自分の工夫で色々変化もつけられるし、どんどん楽しくなる、というのがこの動画を見ていても伝わってくるような気がします。白いブラウスをお揃えて、髪に花をつけるだけでも雰囲気が出て気分が上がっている、という感じもいいですね。
タマラ
皆さんとても楽しそうに踊られていてこちらまで笑顔になりました。普段の練習スタジオでの撮影ということですが、椅子の上に置かれたアバニコとフローレスがとても効いています。そんな丁寧さが踊りにも現れていたと思います。また、白いブラウスと髪飾りのフローレスという衣装もとてもエレガントです。先生やお姉様に仲間入りして踊っていたお子様は、自信を持った明確な動きでとても好感が持てました。これからも頑張ってください。
永田健
参加者全員が楽しそうに、のびのびと踊ってたのが印象的でした。また意図してかは分かりませんが、カメラとの距離が近くて、パサーダなどで動いた時の立体感も出てたのもよかったです。ただ、撮影技術的なことですが、カメラの近くでパルマを叩くと大きな音で聞こえてしまうので、そこだけ今後は注意してみてください。
エントリーNo.16 チーム名:棘の多い薔薇たち〜Rosas Espinosas(一般群舞部門 最優秀賞)
出演者:
本田 恵美(ほんだ えみ)
荻村 真知子(おぎむら まちこ)
塩川 朋子(しおかわ ともこ)
松田 知也(まつだ ともや)
曲:「Fandangos de Huelva」(ホセ・ガルバンのジャケットCD)
この音源に、楽器演奏を加え音源を作りました。
演奏者: バンドネオン 金子 舞音(かねこ まいと)東京藝術大学楽理科在籍、パーカッション 本田 恵美(ほんだ えみ)
アピールメッセージ:
今回のテーマは「Fandango Nocturno-夜のファンダンゴ」
都会の真ん中の地下社会にて、昼間は一体何をしてるのか全く謎、という夜に棲まう人種の踊り手たちが夜な夜な繰り広げるフラメンコ。
ダークファンタジーなファンダンゴをお楽しみいただけたら、と思います。
また、音源制作にあたり現役藝大生バンドネオン奏者にも初フラメンコにご参加いただきました。
フラメンコの裾野を広げるアプローチとして、より多くの方々にお楽しみいただけたら幸いです!!
講評
稲田進
是非テアトロで見たいチームでした。構成や衣装、バイレもキメキメで素晴らしかったです。パルマのオープニングからのサイドから飛んでフレームイン等、他のチームとは被っていない斬新なアイディアが印象的でした。表情も鋭く全体的にスピード感があって面白かったです。個人的には、空間が少し薄暗いところで少し光が入っているような演出だと尚よかったです。
梶山彩沙
バンドネオンのキラキラした音と打楽器系が加わってとても深みのあるソロコンパスに変身していました!カメラの奥行きを使った構成や衣装での世界観の作り方がさすがだなぁという感じ。最初のシーンのネイルまで見逃しませんでした!笑 それに加えみなさんの安定したテクニックがベースにあるので説得力抜群です。振り付けもシンプルながら個性を感じました!
平富恵
技術的に安定していて、大人の踊りを楽しむことができました。音楽の演奏の雰囲気、振付、構成、演出がよく調和していて素晴らしいと思いました。特にレザーのハードなファッションに、スリットの入ったセクシーなスカート、花柄のブラウス/シャツのバランスが絶妙で、素敵だと思いました。 既に完成している感はありますが、欲を言えば、それを超えていくような熱い🔥アイコンタクトや、表情や、コミュニケーションなどの表現をプラスしたら、なお良かったと思います。これからも楽しみにしています。
志風恭子
指ぱっちん、ピトのアップから始まるというところからしてかっこいい。革のパンタロン/スカートに花柄のシャツという現代的な衣装もコンセプトがあって作られていると感じられるから納得できます。じゃ、モダン一辺倒かというとそうではなく伝統的な振りを効果的に上手に構成して、“見せる”ことを意識して構成、演出されています。一つ一つの動きの意味や曲を完璧に理解していると感じさせる、経験を積んでプロとして活躍している人ならではの見事な作品です。脱帽。
タマラ
2分53秒という短い時間でスピード感のあるファンダンゴ。構成の変化を伴いつつのキレのある踊り、衣装は皮のパンツ&スリットスカート、見ていてワクワクしました。CDに演奏を被せるという発想もすごい。テーマを表現することへの追求心の強さを感じます。オープニングの2人のパルマ、2人のネイルが揃っていたことに気付いた時はたまげました。アピールメッセージに「フラメンコの裾野を広げるアプローチとして」とあるが、本当にそうなって欲しい。ライブで見たいです。
永田健
さすがの完成度。バンドネオンの音も雰囲気と合っていて、音楽は採点項目ではないですが、新しいチャレンジとユニークな作品作りをする姿勢は素晴らしいと思います。毎回いろんな作品を発表していますが、これからも楽しみにしています。
第2回 日本フラメンコアワードのアーカイブの視聴期限は2023年7月2日(日)まで
視聴URLはこちら(無料で視聴いただけます)
https://www.flamencovideo.net/award2
寄付について
よろしければ500円、1000円、2000円からお選びいただき、下記寄付エントリーフォームから寄付をお願いします。
寄付金は全て受賞者の賞金として活用いたします。(運営経費としての活用はしません。)
寄付をいただいた方へはフラメンコ2030サイトにてお名前を公開させていただき、お礼をお伝えします。(匿名での寄付も可能です。)
◎振込先について
振込先(銀行振込)については、エントリーフォームに記載があります。
受付後の返信メールなどで振込先はご連絡しておりません。
◎(追記)
振込先のお問い合わせが多いため、このページにも振込先口座情報を記載いたします。
【振込先口座情報】
みずほ銀行 赤坂支店
普通口座)3055970
名義)アリアーテ株式会社
期限:2023年6月2日(金曜日)まで
ご感想を募集しています
今回の第2回 日本フラメンコアワードについてご感想、Flamenco2030についてのご感想、その他、日本のフラメンコに対する想いや、こうなったらフラメンコ界は明るくなるはずというアイデアなど、ご感想・アイデアを募集しています。
下記、ご感想ボタンよりご投稿お願い致します。
ご質問は運営事務局にメールにてお問合せください。
運営事務局の連絡先:flamenco2030@gmail.com
Flamenco2030 第2回日本フラメンコアワード実行委員会